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IS 〈インフィニット・ストラトス〉 〜運命の先へ〜
第8話 「白き剣」
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ニック・ブーム)、更にはISの自動姿勢制御機能に振り回される一夏。ISには他にも操縦をサポートする便利な機能が色々搭載されているが、操縦に慣れていない一夏は上手く扱えないだろう。

『さあ、踊りなさい。わたくし、セシリア・オルコットと《ブルー・ティアーズ》の奏でる円舞曲(ワルツ)で!』

その言葉を皮切りに一夏をレーザーの嵐が襲う。一夏は必死に回避するが未だ武器も展開せず防戦一方、避けきれなかったレーザーによってじわじわとシールドエネルギーを削られていく。ジリ貧の典型だ。

(射撃の正確性は高い。だが、単調で何の芸もない。素人の一夏だからこそ苦戦しているが、少し実戦慣れした奴なら余裕を持って回避できそうだ。)

一夏も段々慣れてきたのか、徐々に動きが良くなっているのが分かる。流石は千冬さんの妹、戦闘のセンスはやはり受け継いでいるのだろう。

『わたくしと《ブルー・ティアーズ》を前にして初見でここまで耐えたのは初めてですわ。誉めて差し上げてよ。』
『そりゃどうも。』
『ですが、これで閉幕(フィナーレ)ですわ!』

オルコットは4機のビットを空に放った。多角的な機動と複数の方向からの同時射撃が一夏を襲う。一夏はいよいよ逃げ惑うがどこへ行ってもレーザーが追ってくる。ありゃ素人の一夏じゃ凌げないな。

(なかなか円滑に操作できてる。BT適性はAかAに近いBか。だが、さっきの狙撃と変わらず単調で教科書通りの射撃。偏向射撃(フレキシブル)は使わないのか使えないのか。何にせよ大したことないな。)

『装備、装備は・・・!?これだけか!?』

流石に回避だけでは負けると判断したのか、一夏が武器を探し始める。目の前に展開された画面に表示されたのは名称未設定の近接ブレード一本のみ。少なからず面食らった一夏だったが、状況が迷いを許さなかった。

『素手でやるよりはマシか!』

腹を括った一夏はその近接ブレードを展開(オープン)し、オルコットに向かって突っ込んでいく。

『遠距離射撃型のわたくしに、近距離格闘装備で挑もうなど・・・、笑止ですわ!』

・・・さっきからちょくちょく発言がプロらしくないんだよなぁ、この女。さっきの初見云々は最近の代表候補生のレベルの低さを思わせるし、今回の発言も遠距離射撃型と近距離格闘型が互いに天敵同士だと理解していないようだし。確かに近づけさせなければ遠距離射撃型の方が圧倒的に有利だが、間合いさえ詰めれば近距離格闘型に敵う訳がないのだ。

『左足、いただきますわ!』
『させるかああああっ!』

オルコットがいよいよ一夏を仕留めにかかる。これ以上攻撃を受ければ《白式》は確実に絶対防御を発動し一夏の負けはほぼ決定するだろう。それだけは避けたい一夏は無理矢理加速してオルコットに接近すると『スタ
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