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IS 〈インフィニット・ストラトス〉 〜運命の先へ〜
第8話 「白き剣」
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け。終わらないだろうが。
「神裂、どうだ?」
「・・・ハイパーセンサーの稼働に問題なし。機体の状態はオールグリーンです。ただし、初期化、最適化は無理です。実戦で促すのが一番ですね。やれるな、一夏?」
「勿論いけるぜ。サンキュー、零。」
一夏はカタパルトに《白式》を固定すると、箒の方を向く。箒はというと、何を言っていいか分からないようで髪を弄りながら複雑な面持ちだ。
「箒。」
「な、何だ?」
「行ってくる。」
「・・・ああ、勝ってこい!」
この短い会話にこの2人の気持ちの全てが含まれているような気がした。俺にはきっとこんな会話出来ないんだろうなと心の中で苦笑しながら一夏が翔び立つのを見守っていた。さあ、期待してるぜ、一夏。
『あら、逃げずに来ましたのね。』
一夏とオルコットがアリーナの上空で対峙する。既に管制室に移動した俺はその様子を静かに見つめていた。汚れのない白と鮮やかな青がよく映える。・・・そういえばオルコットの専用機のスペックを確認していなかったな。どれどれ・・・。
『最後のチャンスをあげますわ。』
『チャンスって?』
『わたくしが一方的な勝利を得るのは自明の理。今ここで謝ると言うのなら、許してあげないこともなくってよ?』
いちいち勘に触る言葉を聞き流しながら、《武神》のヘッドセットのみを部分展開して解析を始める。解析が終了し、求めていたデータが目の前に表示されるのにそう時間はかからなかった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ISネーム《ブルー・ティアーズ》
世代区分『第三世代』
戦闘タイプ『遠距離射撃型』
武装一覧
BTエネルギーライフル『スターライトmk-III』
近接ショートブレード『インターセプター』
BT兵器『ブルー・ティアーズ』
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(イギリスの第三世代、BT兵器の実験稼働機だな。BT兵器は操縦者の素質が色濃く反映される。どれ程のものか、少し興味はあるな。)
とはいえ今は一夏の方だ。アイツに戦闘のセンスがあるかどうか見極めなくちゃならん。それによって訓練メニューを組み立てて・・・、おっと《白式》の実戦データも採らないと。忙しいなぁ、もう。
『それはチャンスとは言わないな。』
『そう?それは残念ですわ。それなら・・・』
オルコットが長大な『スターライトmk-III』を構え、射撃体勢に移行する。一方、一夏は武器も展開していない。いや、単に忘れてるのだろう。
『お別れですわね!』
直後、一夏を野太い閃光が襲う。一夏は人間の反射行動のままに目を瞑って顔を手で覆い隠す。その結果、左肩にレーザーが直撃してしまった。
『うおっ!?』
レーザーに撃ち抜かれた衝撃と衝撃波(ソ
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