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FAIRY TAIL 忘却の最期
第20話 その涙を見ない為に
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!!」

『・・・マカロフ、そしてエルザも戦闘不能』

幽鬼の支配者(ファントムロード)のギルドからジョゼの声が響いてきた

『もう貴様らに凱歌は上がらねぇ。ルーシィ・ハートフィリアを渡せ。今すぐだ』

「ざけんな!!」

「仲間を敵に差し出すギルドがどこにある!!」

「ルーシィは仲間なんだ!!」

アルザックとビスカ、マカオに続いてギルドの全員が叫びだす

ルーシィは渡さない

仲間を裏切らない・・・と

『渡せ!』

しかし、ルーシィはこれ以上・・・仲間が傷付くところは見たくない。

自分が幽鬼の支配者(ファントムロード)に行けば仲間に迷惑が掛からない。

(あたし・・・!)

仲間が傷付くくらいなら・・・と、前に踏み出そうとした

「仲間を売るくらいなら死んだ方がマシだ!!!!」

エルザの叫びで、その足が止まる

「「「おぉぉぉぉぉぉ!!!」」」

「俺達の答えは何があっても変わらねえ!!!お前らをブッ潰してやる!!!!」

ナツを初めとしたギルドの全員がジョゼに立ち向かっていく

今、自分が幽鬼の支配者(ファントムロード)に下れば

自分を護ってくれているナツ達を裏切ることになる

その懺悔の気持ちと、どんな状況でも自分を護ってくれる嬉しさで

ルーシィはボロボロと涙を零す

「ルーシィ」

そのルーシィの前に出たラストが口を開く

「大丈夫、何も心配せずに待っていてくれ。俺と・・・妖精の尻尾(フェアリーテイル)の仲間達を信じてくれ」

「うん・・・!」

ジョゼは俄然とルーシィを渡さないナツ達を見て眉間にしわを寄せる

『ならば更に特大のジュピターを食らわせてやる!!装填までの15分!恐怖の中で足掻け!!!』

「まだ撃つつもりなのか!?」

「エルザでさえ1発防ぐのがやっとなんだぞ!?」

手を拱いている間、幽鬼の支配者(ファントムロード)のギルドから無数の兵士が飛び出してくる

『地獄を見ろ妖精の尻尾(フェアリーテイル)!貴様らに残された選択肢は二つ!我が兵に滅ぼされるか、ジュピターで消し飛ぶかだ!』

仲間の兵隊ごとジュピターで吹き飛ばす気なのかと思っていたが

ジョゼが出したのは幽鬼の兵・・・幽兵(シェイド)

つまり、ジョゼの造り出した人工の兵士

いくら消し飛ぼうが構わないものだった

「ジュピターを撃つ時間稼ぎか・・・」

「俺がブッ壊してくる!!15分だろ?やってやる!!」

ナツはハッピーを呼び、ジュピター目がけて飛んでいく

「今突破口を作る!アングリーブリッツ!!」

ラストはDBアングリーブリッツの電撃を幽兵(シェイド)の群れに向かって放ち
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