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FAIRY TAIL 忘却の最期
第20話 その涙を見ない為に
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慰めようとしたが、ナツが先に口を開く

「そうかよ?つーかお嬢様って言うのも似合わねぇ響きだよな。」

「ナツ?」

「このきったねえ酒場で笑ってさ、騒ぎながら冒険してる方がルーシィって感じだ。
ここにいたいって言ったよな?戻りたくねえ場所に戻って何があんだ?妖精の尻尾(フェアリーテイル)のルーシィだろ?ここがお前の帰る場所だ」

ナツが掛けてくれた言葉が嬉しかったのか、ルーシィは涙を流す

「泣くなよらしくねえ」

「そ、そうだ!漢は涙に弱い!」

「ナツ・・・ありがとう。それに・・・傍にいながらルーシィを護れず・・・すまなかった」

「別にラストが謝るこっちゃねーよ。それに、お前も妖精の尻尾(フェアリーテイル)にいるルーシィの方が好きだろ?」

「・・・・・ああ、そうだな」

ラストが微笑んだ直後

地響きが仮酒場を大きく揺れた

「何だ!?」

「外だ!!」

全員が外を出ると、

「な、何だ!?」

巨大な建物が6本の脚で湖の上を歩いていた

「ギルドが歩いてるよ!?」

「ファントムか!?」

「想定外だ・・・こんな方法で攻めてくるなんて・・・!!」

エルザを始めとした全員が驚愕していると、ギルドの一部から巨大な砲塔が飛び出してきた

「あれは・・・?」

それが何なのか知っていたラストが叫ぶ

「まずい!魔導収束砲ジュピターだ!!」

「全員伏せろ!!!」

エルザは魔力を蓄積しているジュピターへ向かって走り出す

「エルザ!?」

「何する気だ!?」

「ギルドはやらせん!!」

エルザは頑丈そうな形状をした鎧に換装する

「金剛の鎧だ!」

「まさか受け止めるつもりじゃ!?」

「いくら超防御力を誇るその鎧でも!」

「よせエルザ死んじまうぞ!!」

仲間たちの制止も聞かず、エルザはジュピターに立ち向かう

「エルザー!!!」

「ナツ、ここはエルザを信じるしかないんだ!!」

エルザの方に向かおうとするナツをグレイが抑えていた

そして、ジュピターが発射された

エルザは巨大な防御魔法陣を展開し、ジュピターを受け止める

「エルザァァァァァァ!!!」

金剛の鎧にヒビが生じ始め、受け止めていたジュピターは次第に魔力が減衰していく

そして、発射されたジュピターが消えると同時に

金剛の鎧が砕け散った

その衝撃でエルザは大きく吹き飛ばされる

「た、助かったのか・・・?」

「あれと受け止めちまうなんて・・・」

「でも」

確かにジュピターからギルドは護られた・・・しかし

エルザは魔力を使い果たし倒れていた

「エルザ!しっかりしろ
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