第五話
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上の副作用が出ている。
(もしかして……薬が切れた? なら、今の状態は元の外来人と同じ。だったら今のうちに!)
二人も男が使った薬が切れたことに感ずいているようだ。さとりは動けないため、こいしが薬を使うのを阻止しようと動き始める。
しかし、こいしは数歩動いた瞬間その足を止めていた。
「こいし?」
「ごめん……なんでかわからないけど、あいつに近寄れない……いや、近寄りたくないの」
こいしはそういいながら後ずさりを始めていた。
「まさか……こいしがあいつを拒否しているの!?」
「あたりまえだ。こんな時のためのスペルカードだからな」
男はそう言いながら新しい薬を取り出す。さとりはなんとかして止めようと考えるが、弾幕も拒否されて当たらないし、自身はさっき攻撃を受けたせいでまともに動けない。打開策は完全に封じられていた。
しかし、絶望を感じた二人の背後では、ある人物が密かに行動を始めていた。
「さて、これでおしま――」
男が薬を首元にうとうとした瞬間、何かが風を切っていく音が流れる。
その直後、彼が持っていた薬は宙を舞っていた。
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