第8話 チリも積もればゴミとなる
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た。
「みんなついてこい!これからウチの戦闘法を見せてやる!」
みんなはリオさんの後を追って走り出した。
ー巨大基地 広場ー
基地の中には多くの町が広がっていた。町をこのまま移したのだろうか。
一軒一軒は小さくても、たくさん集まればこんなに大きい。
まったく、チリも積もればなんとやら‥‥‥ってやつだ。
「うわぁぁぁぁぁーーーー!」
「きゃあぁぁぁぁーーーー!」
ドゴォォォォン! ドカァァァァン!
基地内に3体の"鎧虫"がうごめいていた。
「何だ"鎧虫"か‥‥‥。まあいい、行ってこい!アーロン!」
「‥‥‥‥‥えっ、私がですか!?」
「みんなにお前の訓練の成果を見せてやれ!」
『またもうこの人は‥‥‥‥』
渋々"鎧虫"の元へ走って行った。
「"鎧人"のリオさんが行かなくて大丈夫なの?」
マリーはアーロンを心配して訊いた。
「大丈夫。アーロンなら余裕さ」
"鎧虫"の前に立ちはだかったアーロンはつぶやいた。
「‥‥‥まったく、この寒さの中どうやってここまで来たんだか」
奴らもどこかに隠れているだろうが今はこいつらに集中することにしよう。
大きさは左から6m、4m、7mとなかなかデカい。
「すぅーーーーーーーーーーふぅーーーーーーーーーーーーーー」
アーロンは大きく深呼吸をした。
「よし‥‥‥‥‥‥‥‥行くぞ」
次の瞬間、アーロンは4m鎧虫の足元に現れた。
バキャッ!
裏拳でそいつを弾き飛ばした。 4m鎧虫はそのまま奴らが開けた穴へ飛んで行った。
残りの2体も殴り飛ばして、3体は寒いロシアの雪山の中に放り出された。
「さて、掃除の時間だ‥‥‥‥」
手袋を外し、袖をまくりながらアーロンはつぶやいた。
3体を殴り飛ばしたアーロンを見た4人は叫んだ。
「えぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!?」
「まぁ、そう思うわなぁ 普通」
階段の手すりにほお杖をついたままリオさんは言った。
そして、すぐさま走り出した。
「早くしないと終わっちゃうぞ。外に行こう!」
6人は急いで穴から外に出た。
そこには、ゆっくりと"鎧虫"に歩み寄るアーロンがいた。
「あっ!アーロンさんだ!」
マリーの声にアーロンが振り向いた。
その瞬間、6m鎧虫がアーロンに尖った足を振り下ろした。
「あっ!危な――――――」
バシッッ!
アーロンはこちらを向いたまま鎧虫の足を片手で掴んだ。
「離れていてください」
アーロンはマリーに向かってほほ笑んだ。
アーロンは腕に渾身の力を振り絞り‥‥。
「うおぉぉらあああぁぁぁぁ
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