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魔法使いと優しい少女
第5話 碎けた隼
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はあの織田信長以上の知識を持っていた。それに魔法は何種類も使えていたからどの軍団にも対処して戦っていた。」
狼牙「何で?」
俺は聞いた。
エヴィ「さぁな。だが奴はこう言っていたよ。弱い者を守るためにこの力を使うんだよ。ってな。」
そうエヴィは言った。
狼牙「弱い者を守るために?」

俺は自分の拳を見てそう呟いた。

ゆたか「それで神山君のご先祖様はどうなったの?」
能美は聞いた。
エヴィ「奴は子供達が拐われて奴はこの街の一番大きな神社に向かった。だが奴を待っていたのは裏切り者だった。その裏切り者は殿様の家来だった。そいつは松丸に取り引きをした。」

そうエヴィは言った。
狼牙「取り引き?」
俺は頭に?マークを浮かべた。


エヴィ「ああ、その内容は貴様がこの場で我々に殺されることだとな。」
そうエヴィは言った。
ゆたか「それって!」
能美は驚いていた。
鉄粋「ああ、自分の利益の為だな。」

そう鉄粋は言った。
エヴィ「奴はその条件を受け入れた。自分の刀を地面に置いて6人近くの敵に殺されるのを覚悟した。だがそれを見た私は奴の教え子達を助けた。奴は子供達の無事を確認して反逆者達を魔法で攻撃した。その早さはまるで神速だったよ。」
そうエヴィは言った。
狼牙「そうか。俺の先祖が。」

俺は少し安心した。
そうエヴィは真面目な顔で言った。

狼牙「それでお前は戦ったのか?」

俺はそう聞いた。
エヴィ「いや。私は奴の噂を聞いてイギリスから日本に飛んできたんだ。その時に奴に出会った。」

そうエヴィは空を見ながら言った。

ゆたか「でもどうしてエヴィさんは狼牙くんのご先祖様に会いに行ったの?」
そう能美は聞いた。
エヴィ「なぁに。奴がどれ程強いのか試してみたくなったのさ。だが奴は強かった。私は手も足も出なかった。その強さはまるで鬼神の様だった。」

そうエヴィは言った。
エヴィ「だが。奴は捨てられた子供を拾っては寺子屋で勉強を教えたりしていたな。」

そうエヴィは懐かしそうな顔で言った。
狼牙「俺の先祖が。」
俺は少しすごいと思った。
エヴィ「だが奴は戦で大金が貰えると殿様に言われた時は多くの敵を殺していたな。だが子供や女や老人には手を出さなかったがな。」

エヴィはそう言いながらお茶を飲んでいた。

エヴィ「そして奴は子供達の里親になってくれる人がいないか探していたよ。」
エヴィは懐かしいなと言いたそうな顔をしていた。
鉄粋「だがその子供達の里親は見つかったのか?」
そう鉄粋は聞いた。
エヴィ「ああ、ある村で大地主が10人の子供を受け取ってくれたよ。」

そうエヴィは言った。
狼牙「そうか。」
俺は少し安心した。


〜放課後〜



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