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リリカルなのは
ジェイル博士とプレシア氏
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レシアを治療した。
 ひょっとしたら、原作通りにいった方が、フェイトは幸せになれるのかもしれない。
 それでも、俺はテスタロッサ家を救いたかった。
 この世界で「原作」とやらを唯一知る者として、俺は叫びたかった。


『原作なんて関係ない。この世界に物語なんてない。俺たちは、現実なんだ!』


 ってね。
 アリシアの蘇生は正直賭けだった。
 俺が憑依したデータを分析した結果を用いた、魂の定着という離れ業をだった。
 方法は俺と同じ。レリックを使った憑依だ。
 魂が残っているのかが分からなかったが、見事賭けに成功したのだ。


 ナンバーズとの関係も良好で、最近保護したギンガ・スバル姉妹とも仲良しだ。
 この光景を見れただけで、俺は満足だ。


 ただ、最近気になるのは、ウーノが裏こそこそ動いているようなんだよな。
 いや、ウーノだけじゃない。
 ナンバーズたちやプレシアまで、俺に隠し事をしている気がする。
 のけ者にされたようで寂しいが、皆が明かしてくれるまで待とうと思う。
 俺は空気が読める人間なんだ。


 そうそう、アンデルセン神父姿のとき、孤児院で言ったんだよ。


『いいですか?暴力を振るって良い相手は犯罪者共と管理局共だけです』


 いやあ、ドヤ顔で言い放ったんだが、後で思い返して悶々とした。
 仕方ないようね、だってアンデルセン神父が好きだもの。
 それから、頻繁に似たようなセリフを言うようになった。
 ただ、面白い冗談だ、と笑ってくれるかと思ったら、ナンバーズとかは真顔で、その通りです、とか言う始末。
 うーん、好きなんだけどなあ、このセリフ。
 やっぱり、元ネタを知らないと共感できないのかな。


 管理局をディスったのダメだったのかな。
 次元世界を守る正義の組織だもね。
 あんまり批判しちゃあダメってところか。
 俺もいつか、管理局に就職したいなー。
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