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無欠の刃
下忍編
恋敵?
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い。
 ナルトに対してはそれが特に顕著で、ナルトに思いをよせる女子にあうたびに威嚇をしていた。筆頭は…日向ヒナタだろう。別にナルトが誰を好きになろうが勝手だとサスケは思うし、カトナもそれに賛成はしているが、しかし、子供の内から恋愛は速いらしい。
 親かよ、と内心で突っ込んで、…親だなと心の中で納得したサスケは、まったくとカトナの様子に呆れながらも、だぼだぼのパーカーをカトナから預かる。
 タンクトップ一枚の姿になったカトナは何度か屈伸を繰り返し、準備運動を始める。
 その目に浮かぶ、ぎらぎらとした意思だけが光る。

 「それに、一度手に入れたものは、手放さない主義なんだ」

 まぁ、手に入れることなんてないんだけどね。
 と、口の中で小さくそう言って、カトナはサクラから手を離し、持っていた短刀を鞘から抜くと、リーに向かって掌を振る。

「かかって、きたら?」
「…ここでひくのは、男らしくありませんね」

 カトナのその挑発に易々と乗ったリーが拳を構え、腰を低くする。
 短刀が鈍くきらめき、お互いが相手を睨み付けあい、次の瞬間、リーが一気にカトナに向かって接近し、飛び上がり、回し蹴りをカトナの顔に向かって放つ。
 カトナはその蹴りを紙一重で後ろに一歩さがって躱すと、短剣の峰の部分で、自分の顔の横ギリギリそのそばに迫っている足首に向かって、振り下ろす。
 しかし、リーはその攻撃に体を止めずに、直前で自らの足を無視する。そして、体を反転させ、カトナの首に向かって、もう片方の足で蹴りを放つ。一瞬のうちに、いくつかの展開が思考されるが、カトナはその蹴りを避けることに集中し、振り下ろした腕を止める。

「…なるほど、中々のお相手ですね!!」
「肉を切らせて、骨を断つ。そう簡単に、させるわけ、ない」

 カトナのその言葉に、笑みを深めたリーは、空中で体を反転させると、地面に手をつき、ぐるぐると体を回し、蹴りを連続で放つ。
 カトナはその蹴りをひょいひょいと首を動かして躱しながら、持っていた短刀を、蹴りが放った状態であるリーの足に向けて突き出した。
 会心の一撃。だが、リーは直前で、地面を掴み、ぐっと懸垂の要領で体を低くさせる。
 リーの足のぎりぎり上を通り、カトナが舌打ちをしながら、左足で蹴りをリーの顔面に向かって放つ。
 しかし、直前で片手だけで体を支え、もう一つの浮かせた手でカトナの足を掴み、膠着した時。

 「肉を切って、骨を断つ」

 カトナがにやりと笑い、次の瞬間、チャクラで細胞を刺激した足で地面を跳ね飛ばし、くるりと宙で反転する。もちろん、カトナの足は掴まれたままだが、カトナの脚力とリーの握力が競い合った結果、カトナの体に引きずられ、リーの体が後ろへと倒れる。
 え、と目を見開いたリーに、にやりとカ
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