オーバーロード編
第7話 共闘! 紘汰と裕也の絆
[1/3]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
裕也はポケットで鳴ったスマートホンを取り出し、液晶画面を見た(ユグドラシルのライダーになった時、スマートホンは返却された)。
着信は呉島貴虎だ。裕也は電話に出た。
「はい、角居」
《呉島だ。エマージェンシーコールだ。ベースキャンプがインベスに襲撃を受けた》
「了解。クラックのラボ行けばいいですか?」
《ああ。私も向かう》
「すぐ行きます」
裕也はスマートホンの通話を切った。
「インベスですか」
「ん、ベースキャンプのほうにな。てなわけで、悪いな、ミッチ。話の途中なのに」
「裕也さん、僕も」
「呼ばれたのは俺だけだからダ〜メっ。碧沙ちゃん、兄ちゃんが無理しないよう見張っててやってくれよ」
「はい」
「え、碧沙、そっちに肯いちゃうの?」
「わたしも、今の光実兄さんは休むべきだと思うわ」
碧沙が光実と腕を組んでがっちり固定した。これで光実は動けない。
「気をつけてくださいね」
「ん。いってくる」
「いってらっしゃい」
裕也は笑って手を挙げ、部屋を出て、走った。
ベースキャンプは上級も低級もインベスが入り乱れ、混乱状態にあった。斬月が先陣を切って、黒影トルーパー隊を率いて戦っている。
『来るのが遅い!』
「すんません!」
といっても、医療棟からここまで全力疾走して、貴虎の直後に着いたのなら、充分早いほうなのだが、どちらも気づいていない。
裕也は量産型ドライバーを腹に装着し、オリーブの錠前を開錠した。
“気をつけてくださいね”
――好意でなくとも、他人が身を案じてくれるのは嬉しい気分になれる。そして、角居裕也は気分を戦う気力に変えられる男だった。
錠前をバックルにセット、ロックし、カッティングブレードを落とした。
「変身」
《 ソイヤッ オリーブアームズ 雷・電・エキサイティング 》
草色のライドウェアが全身を覆い、上からオリーブの黒紫の鎧が被さった。手には電気ショックを流す警棒。アーマードライダーシャロームとしての裕也の姿だ。
シャロームは腰の無双セイバーを抜き、警棒と二刀流にして戦場に飛び込んだ。
『――っふ!』
まずは研究員を襲っていたインベスを体当たりで押しどけた。
間髪入れずインベスを警棒で突き、電流を流す。インベスは歯切れのよい断末魔を上げて倒れ、散った。
『早く逃げろ!』
息つく間もなく次のインベスが襲ってくる。シャロームは無双セイバーでインベスを斬り払った。そしてそのインベスが斬撃にたたらを踏む隙に警棒を突き立て、電流を流して爆散させた。
(こちとら伊達に耀子さんにしごかれてねえんだよ)
次に倒すべきインベスを求めてふり返
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ