暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアートオンライン 無邪気な暗殺者──Innocent Assassin──
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〜銃声と硝煙の輪舞〜
銃の世界
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いどぉーっんッッ!!!」

ドッグァーッッンンンンンンンンッッッッ!!!!!!!!!

やる気がなさそうな掛け声と一緒に、地殻がまるごとひっくり返り、鼓膜が全て引っぺがされるような光と閃光と熱が二人を襲った。

次に、サイクロンに砂を混ぜたような暴風が、足を踏ん張る二人をまとめて薙ぎ払おうとする。

「ちょ、ちょっと威力高すぎない〜!?」

「これっくらいないと本戦のバケモンどもに効かないでしょーが!」

アッハァ〜!と片手の指先を耳に突っ込みながら、明らかにテンションを上げながら、リラは無意味にもう片方の手の人差し指をまっすぐ天に向かって突き上げていた。

発生した莫大な衝撃波は大気も叩いていたが、同時に砂中も振動させていた。

ビリビリと、地震にも似た波長が足首を震わせ、また《砂クジラ》のほうもダメージが発生したようだ。

ホオオオオォォォッッ!!!という咆哮が脳を揺さぶる。

「お、おぉ〜、地中にも効果ありなんだ〜コレ」

「もうっ!こっちまで範囲(スプラッシュ)ダメ喰らったら、どーしたの!」

「ンなことよりほら!タゲとっといでー」

ほんとにわかってんのかなもー、と。

ため息を一つ吐き出しつつ、掩体から身を乗り出してAGI(敏捷力)全開で砂を蹴る。腹立ち紛れに砂をバラ撒き、次の瞬間ミナの身体が弾丸と化す。

その両手には、一丁ずつのトイソルジャー。

右腕が跳ね上がる。

旋条(ライフリング)が刻まれた銃口が、複数の閃光を吹く。

タタタタッ!タタダダタタタタタッッ!!

断続的で律動的で、どこかドラムを叩くような発砲音とともに、まさに地面に潜ろうとしていたクジラの尾ビレに複数の弾着痕が発現する。

痛そうな泣き声とともに、それでも潜ろうとする巨大生物に、とうとうミナはその身体に飛び乗った。

そのまま左の銃口を直接、ゾウみたいなザラザラしている皮膚に密着させ、マガジンをそのままの勢いで空にする。

分類的にはアサルトライフルにカテゴライズされているトイソルジャーの全弾射撃(フルバースト)ニ連撃を喰らっても、四段にも積み重なっている膨大なHPバーの一パーセントも削れていなかった。

うへぇ、と。

顔を歪めるミナの後方、バリバリの筋力値優先能力構成(STR―AGI)型で、移動速度の遅いリラが自らの得物を構えていた。

一見すると散弾銃(ショットガン)にも見える、大振りな銃器だ。ショットガン――――いや、普通の銃器と違う点といえば、リラはそれを肩撃ちしている点だ。

そんな撃ち方をする銃器カテゴリーといえば――――

発射(ファイア)アァァーッッ!!!」

ボン!!

発砲音に似合わないくぐもった音に続いて、ショットガンではあり
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