暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王GX〜決闘者転生譚〜
初年度
学園編
TURN-04『もう1人のイレギュラー』
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たら、きっと退学ですわ」

ももえの言い分もわかる。

さすがにこの状況では、翔の退学──良くても停学は免れないだろう。

この騒動を起こした張本人であるクロノス教諭が説明してくれれば、お咎め無しにならなくもないが、今のあの人が翔のためにそんなことをするとは到底思えない。

自分の立場も危うくなるし。

そこへ、

「ねえアナタたち、私とデュエルしない? もしアナタたちが勝てば、風呂場覗きの件は大目に見てあげるわ」

こんな条件を提示されれば、

「何だかよくわかんないけど‥‥ま、いーや! そのデュエル、受けて立つぜ!」

デュエル馬鹿である十代が乗らない訳がない。

こうやって明日香も少しずつ十代という人間を理解していくんだろうな。

「けど、どうするんだ? さっきアンタはアナタたち≠チて言ったけど、どうやってデュエルするんだ? 2連戦でもするのか?」

十代がもっともなことを問う。

しかしまあ、大体の二次創作と同じ展開になるだろう。

せっかく役者がもう1人いるんだから。

明日香は少しばかり沈思黙考すると、口を開き、俺の予想どおりの案を持ち出した。

「じゃあこうしましょう。十代は私と、章刀は‥‥この凛と戦ってもらうわ」

「ふええ!? わ、私!?」

案の定、俺が見覚えが無かった少女──凛、という名前らしい──が相手となった。

それにしても、凛って子も驚きすぎじゃないか?

「あ、明日香ちゃん! 私聞いてないよ!?」

「いいじゃない。アナタも彼のことが気になってたんでしょ?」

「あ、ああ明日香ちゃん!?」

明日香に対してちゃん付けってのも中々めずらしいな。

それにしても凛って子は何であんなに慌てているんだろうか?

あんなに顔も赤くして‥‥。

瞬間、俺のデッキケースが少し揺れた気がしたが、まあ、気の所為だろう。

「いい機会だから、ね?」

「う、うん。わかった」

どうやら明日香に諭されたらしく、凛は俺とのデュエルを了承したようだ。

「アナタたちも、それでいい?」

「俺は別にいいぜ」

「俺もそれでいいよ。で、解放の条件は俺たち2人の勝利≠ナいいのか?」

「ええ、そうよ。アナタたちが2人とも勝てば、翔くんは解放してあげる」

「わかった。十代もいいか?」

「ああ」

さて、2連勝がクリア条件か。

十代は勝てるとして、俺はどうだろうな。

原作キャラや有名なタッグフォースキャラならまだしも、この子は見たことがない。

故に、使用デッキが読めないのである。

まあ元々デッキは1つしか持って来てないけど、多少の不安は残るな。

そんなことを考えながら、俺と十代、そし
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