暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS〜破滅大戦〜
1st
邂逅篇
第7話『刀vs剣』
[10/13]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
ナムの僅か数cm横を飛んで行く。
「──ぐぅぅっ!! ぐあっ!!」
直撃こそ免れたが斬撃の余波が凄まじく、シグナムの体躯を易々と吹き飛ばされ、ビルの壁に叩きつけたられた。
地面に降り立ったシグナムは、ふと後ろのビル群を振り返って戦慄する。
斬撃が通った跡が一目でわかるほど、その軌跡は無となっていた。
「‥‥外しちまったな」
「っ!!」
思わず、身構えてしまう。
シグナムの戦士としての本能が、無意識に危機に対する防衛動作を取ったと推測される。
(今の斬撃‥‥最初のモノとは比較にならないほど強大だ。加えてテスタロッサと同等かそれ以上の移動速度‥‥。やはり、これが黒崎の本来のチカラか)
先ほどの斬撃やその直前の現象を思い出し、改めて一護のチカラを確認する。
(リミッターを付けたままでは正直勝てる見込みが無い‥‥。いや、リミッターが無かったとしても怪しいな‥‥)
額に冷や汗が滲む。
予想の遥か上を行く一護の戦闘力に、心のどこかで恐れを抱いている自分がいる。
しかし、
(だが‥‥それでこそ戦う意味がある‥‥!!)
それを上回るほどの高揚感をも抱いていた。
シグナムは次なる一手を打つ。
ガシャンという重厚な器械を思わせる音と共に、本日4度目のダクトパーツのスライドが行われ、薬莢が排出される。
一護はまた炎の斬撃が来ると予想し、斬月を構えて待機する。
だが、
「レヴァンティン! シュランゲフォルム!!」
「っ!?」
シグナムの剣は一護の予想に反し、鞭状の連結刃へと姿を変えた。
そして変貌するや否や、その鋒が一護目掛けて飛んで来る。
「くっ!」
一護はギリギリで飛来する鋒を躱す。
が、連結刃の攻撃がただの1度のみで終わる筈もなく、2度3度と続けざまに一護を狙う。
一護は瞬歩でその連撃から逃れようとするが、移動した傍から執拗に追って来る。
「ハッ!」
数度の回避の後、シグナムは遂に一護を捉えた。
魔力でコントロールした鋒を、螺旋を描く軌道で上昇させ、その中に一護を閉じ込めたのだ。
「っ!」
こうなってしまっては、迫り来る鋒から逃れる術は一護には無い。
「シュランゲバイセン!!」
その状態で、実に8度目となる連結刃による攻撃が放たれる。
標的目掛けて降下する鋒の様子はまるで、締め上げた獲物を喰らおうかという
大蛇
(
おろち
)
のようだった。
だが一護はただ黙って喰われるだけの獲物などではない。
四方を囲まれようと動じる素振りを見せず、頭上から襲来する鋒を斬月で受け止めた。
ギンッという鈍い金属音が生じたのち、連結刃は一瞬で元のサイズの刀剣へと姿を戻す。
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ