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魔法少女リリカルなのはStrikerS〜破滅大戦〜
1st
邂逅篇
第7話『刀vs剣』
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の戦闘とは思えない。
考えた末、なのはは一護が調子を落としていると予測した。
ふとナツとツナの方へと視線を移す。
「だああっ!! オレも早く戦いてェッ!!」
「落ち着けってナツ。一護の戦闘もそんなに長引かないと思うからさ」
ナツは一護が押されていることもそっちのけで闘志を募らせていた。
それを宥めるツナの発言も一見すると一護の敗北を示唆しているようにも取れるが、彼の目は仲間の敗北を疑っているようには見えない。
その時、
「大丈夫だと思うよ」
「フェイトちゃん?」
なのはの隣に立っていたフェイトが彼女に声をかけた。
「何か知ってるの?」
一護の実力が予想と違う理由を知っているのかと思い、なのはが訊ねる。
しかし、その問いにフェイトは首を横に振って答えた。
否定の動作だ。
「けど、本当の勝負はここからっていうのはわかる」
付け加えるようにフェイトが言う。
「なんでそんなことがわかるんや?」
2人の会話を聞いていたはやてが、なのはに代わって問う。
ヴィータやリインはもちろん、フォワードの4人も、フェイトの返答を聞こうとしていた。
「それは──」
その様子に応えるように、フェイトは口を開いた。
「さっきまでとは違って、強い眼になったから」
◆◇◆◇◆◇◆◇
(ふぅ‥‥戦いに集中しろ≠ニは言ったものの、このままでは何というか‥‥少し興醒めだな)
レヴァンティンを構えながら、シグナムは内心で思っていた。
最初にモニターで戦闘を観た時も、そのあと部隊長室で顔を合わせた時も、一護に対する期待値は高かった。
しかし実際は思ったほどの手応えが無い。
(仕方ない。次の沢田やドラグニルとの戦闘もある‥‥。少し惜しいが、そろそろ決着を──)
ドォッ!!!
「──っ!!?」
そこまで至って、シグナムの思考は突如として遮られた。
今まで動きを停止していた一護から、強大なチカラが発せられている。
魔力は感じないが、こちらの動きを押さえつけるほどの圧が感じられた。
「待たせたな‥‥漸く本気でやれそうだぜ」
一護が斬月を肩に担いだ状態で言う。
その言葉からも、その眼差しからも、さっきまでとは違い、力強い雰囲気が窺える。
「‥‥今までは手加減していた、ということか?」
「いや手加減って訳じゃねーんだけど‥‥」
シグナムの問いに対し、返答に詰まる一護。
理由をどう説明すればいいのか纏められないようだ。
しかし、
「フッ、まあよい。私はお前と本気で戦えればそれでいいからな」
さっきまでの沈んだ内心とは打って変わり、嬉々とした表情で剣を構
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