暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS〜破滅大戦〜
1st
邂逅篇
第7話『刀vs剣』
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しておくべきだ》

「ならどうすればいいんだよ?」

《簡単なことだ。理解≠オろ》

「‥‥は?」

理解≠ニは物事の道理を悟り知ること、意味を呑み込むこと、物事がわかること、を指す単純な熟語だ。

国語が得意科目──自称──な一護はもちろん、そんなことは百も承知だ。

しかし、

「えっと‥‥つまりどういう意味だ?」

この時ばかりは、理解≠ニいう言葉を理解することはできなかった。

《魔法だ何だと言えど、要はお前の魂≠ノ起こったことだ。お前がそれを理解し、受け入れれば、歪み≠ヘ自ずと消え失せる。迷うな、自分を──己が魂を信じろ、一護‥‥!》

口調を強め、言い聞かせるように言葉を発する斬月。

「斬月のおっさん‥‥」

真っ直ぐ斬月を見つめる一護。

その手は、力強くグッと握りしめられていた。


◆◇◆◇◆◇◆◇


一護が斬月との対話を行っていた頃、観戦スペースでは様々な反応が起こっていた。

「う〜ん‥‥やっぱりシグナム副隊長に勝つのは無理なんじゃ‥‥」

「でも副隊長の紫電一閃≠2回も受けて倒れないだけでも十分にすごいですよ‥‥!」

「わたしたちじゃ絶対に無理だね‥‥」

「キュクル〜」

順にスバル、エリオ、キャロの言葉だ。

ちなみに最後の動物の鳴き声は、キャロが使役する竜のフリードのものである。

スバルは先のフェイトの発言で期待を持っていた分すこしガックリとした雰囲気で、エリオは押されてはいるもののシグナムの決め技を2度も受け切った一護に感心しながら、キャロは自分たちがシグナムと戦うところを想像して絶対に無理だ≠ニ苦笑いを浮かべながら、それぞれ言葉を発した。

しかし、フォワードの中で唯一ティアナだけは、一切の言葉を発することもなく、ただただ一護の挙動を見据えている。

「思ったほど強くねーな、一護のヤツ‥‥」

「筋は良いと思いますけどね」

「おかしいな〜‥‥ガジェット倒した実力があるんなら、シグナムとはええ勝負になると思ったんやけど‥‥」

今度は順にヴィータ、リイン、はやての発言だ。

フォワードの4人の隣で模擬戦を観ている。

リインは一護の戦闘は所見のため、じっくり観察する程度しかできない。

が、ガジェットとの戦闘で一護の実力──最低限──を知っている残りの2人は少々疑問を覚える。

「どうしたんだろ、一護くん‥‥。調子が悪いのかな‥‥?」

そのさらに隣では、なのはが心配そうにフィールドに立つ一護を見ている。

模擬戦が始まる前は勝つまでは行かずともいい勝負になるのでは?と思っていたのだが、現実は終始シグナムが押している。

ガジェットを一掃できる実力を持っている人物
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