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魔法少女リリカルなのはStrikerS〜破滅大戦〜
1st
邂逅篇
第7話『刀vs剣』
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素≠ェ十分に満ちた空間に居る必要があるのだ》

「ちょ、ちょっと待ってくれ!」

淡々と説明する斬月の言葉を遮る一護。

「なんでアンタがそんなこと知ってんのかも気になるけど、 その魔力素≠チてのが俺の魂の歪み≠ニ、どういう関係があるんだ?」

斬月は魔導師のチカラの元について説いているが、一護は代行とは言え死神。

魔法≠ネんて代物には縁が無い。

故の疑問だった。

《‥‥理解(わか)らぬか?》

「何をだよ?」

《お前は知っているだろう? ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()という行為を‥‥》

斬月の問いに、沈黙して思考する一護。

そしてその答えは、すぐに導き出された。

「──っ! ルキア!?」

《そうだ。かつてお前に死神のチカラを譲渡する形で自身のチカラを失った朽木ルキアが、尸魂界(ソウル・ソサエティ)という霊子≠ェ満ち足りた世界でそのチカラを取り戻したように、この世界の魔導師もまた、魔力素≠ェ満ち足りた空間で魔力を回復させる‥‥。物質は違えど原理は同じだ。そしてそれ以上に、この魔力素≠ニいう物質は霊子≠ノ似ている》

「似てる?」

《ああ。2つの物質は、存在そのものが非常に良く似ている。その証拠に、この世界にいる者たちは、死神化したお前の存在を認識できていた》

「っ!!」

言われて、一護はハッとした。

この世界に来て最初に出会った人間であるなのはとフェイトは、死神化した一護に平然と話しかけてきた。

たった今まで戦っていたシグナムも、確かに彼を認識し、実際に触れてさえいる。

その3人に霊感があるだけとも考えられるが、シグナムとの模擬戦は他の者たちも観ている筈だ。

一護のことを認識していなければ成り立たない。

斬月の言うことは的を射ている。

余りにも自然なことで、一護はすっかり失念していた。

「その魔力素≠チてのが、霊子の代わりになってるって訳か‥‥」

《その通りだ。魔力素が霊子の役目を担うことで、その空間内において霊体が限りなく実体に近づくという現象が起きている。故にこの世界の人間は死神化したお前の姿を視認し、言葉を交わし、触れることができるのだ。死神になるより以前のお前のように‥‥》

一護は死神になる前の頃の自分を思い出す。

霊とは無縁の生活を望み、一方で霊たちと深く関わっていた頃の自分を‥‥。

ふと、模擬戦後のことを考えてみる。

模擬戦が終われば、自分のチカラをな
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