暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS〜破滅大戦〜
1st
邂逅篇
第7話『刀vs剣』
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「ふぅ‥‥今のは流石に決めに行ったつもりだったんだが‥‥まさか初見ですべて()なされるとは思わなかったぞ」

「知り合いにちょうど似たような武器使ってる奴がいたんだよ」

一護が言う知り合いとは護廷十三隊六番隊副隊長である阿散井 恋次のことだ。

彼の斬魄刀である蛇尾丸≠フ始解の姿もまた、先のレヴァンティンのような連結刃なのである。

ただ恋次の連結刃がパワータイプであるが故、シグナムのソレと比べるとスピードやコントロールが少々劣る。

鋒の形もまるで違う。

一護の言葉どおり、似たような≠フ域を出ない。

しかし、シグナムの連結刃はパワーも同時に備えていた。

「‥‥黒崎」

「ん?」

「次で終わらせよう」

「‥‥ああ、来いよ」

言うと、シグナムはレヴァンティン用と思われる鞘を手に取り、そのまま流れるように納刀する。

その状態のまま、5度目となるカートリッジロードが為された。

一護はその行為が何のためのものなのかわからなかったが、シグナムの魔力がこれまでで最も高まっていることは──魔力を感知することが出来ずとも──理解できた。

「行くぞ!! 黒崎!!」

雄叫びと共に抜刀されると、剣は再び連結刃へと姿を変えた。

「飛竜‥‥一閃!!!」

一見すると砲撃とも思えるほど巨大な斬撃がフィールドを奔る。

轟音と砂煙を上げ、標的である一護に向かって直進する。

そして、

ドゴォォォォォン!!!

シグナムの渾身の一撃が炸裂し、爆音と共にビルが倒壊する。

砂煙が酷くて視認はできないが、シグナムはある種の手応えを感じていた。

(終わったか‥‥)

魔力を大幅に消費したことで疲労感に襲われる。

万が一に備えておこうと連結刃を元に戻そうとした時、異変が起こった。

(ん? 鋒が‥‥まさか!?)

漸く晴れてきた視界が捉えたのは、レヴァンティンの鋒を掴む一護の姿。

「馬鹿な‥‥今の一撃を片手で防いだと言うのかっ!!?」

シグナムの技、飛竜一閃≠ヘ、砲撃級に相当する強大な技だ。

リミッター付きでかつ非殺傷設定だとしても、片手で防げるような技ではない。

しかし、一護は防いでいる。

シグナムは目の前で起こっている現実を理解するのに、時間を要した。

その時間が、大きな隙を作ってしまう。

「ぅぉぉおおおおっ!!!」

「──っ!!?」

雄叫びに気づき、防御を図るシグナムだったが、時既に遅し‥‥。

「 月 牙 天 衝 !!!!」

ドォォォォォォォッ!!!!!

「うあああああああっ!!!」

放たれた斬撃は巨大な閃光となり、瞬く間にシグナムを呑み込んだ。


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