第3章 揺れる想い
3-1 すれ違い
すれ違い
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ん、ケニー、変なこと訊いちゃって」
「わいは一人身やけど、こないな意見でも少しは役に立ったか?」
「ああ、なんかちょっと安心した。ありがとう」
ケネスははた、と立ち止まった。「……って」
「ん? どうした? ケニー」ケンジも立ち止まり、ケネスの顔を見た。
彼は顎に手を当てて眉を寄せ、ケンジの顔をまじまじと見返した。
「ケンジは確かめられるんか? そんな事後の気持ち」
「えっ?」
「実際女のコとエッチせなんだら、わからへんやろ? そないなこと。おまえ、コトが終わって確かめること、できるんか? っちゅうか、実はケンジ、お互い愛し合って、何べんもエッチしとる相手が実はおるんとちゃうか?」
ケンジは激しく動揺した。「だっ、だっ、だから、か、かか、仮にって言っただろっ!」
「……ムキになっとる」
「か、帰るぞ、遅くなっちまう」ケンジは焦ったように再び自転車を押して、勝手に歩き始めた。
ケネスも遅れてケンジを追いかけ、そのまま二人は連れだって学校の学生寮への道をたどっていった。
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