暁 〜小説投稿サイト〜
Chocolate Time
第3章 揺れる想い
3-1 すれ違い
すれ違い
[7/7]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
ん、ケニー、変なこと訊いちゃって」
「わいは一人身やけど、こないな意見でも少しは役に立ったか?」
「ああ、なんかちょっと安心した。ありがとう」

 ケネスははた、と立ち止まった。「……って」
「ん? どうした? ケニー」ケンジも立ち止まり、ケネスの顔を見た。
 彼は顎に手を当てて眉を寄せ、ケンジの顔をまじまじと見返した。
「ケンジは確かめられるんか? そんな事後の気持ち」
「えっ?」
「実際女のコとエッチせなんだら、わからへんやろ? そないなこと。おまえ、コトが終わって確かめること、できるんか? っちゅうか、実はケンジ、お互い愛し合って、何べんもエッチしとる相手が実はおるんとちゃうか?」
 ケンジは激しく動揺した。「だっ、だっ、だから、か、かか、仮にって言っただろっ!」

「……ムキになっとる」

「か、帰るぞ、遅くなっちまう」ケンジは焦ったように再び自転車を押して、勝手に歩き始めた。

 ケネスも遅れてケンジを追いかけ、そのまま二人は連れだって学校の学生寮への道をたどっていった。
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ