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魔法少女リリカルなのはStrikerS〜破滅大戦〜
1st
邂逅篇
第5話『集結』
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を発しないが、シグナムやザフィーラもそれは同じ。

ましてや、

「やるじゃねーか、一護の奴!」

「あれが、オレたちのもう1人の仲間‥‥」

ナツとツナさえも驚いている。

「? 2人は彼のこと知っとるんか?」

2人の言葉を聞き取ったはやてが言う。

「ああ。アイツはオレたちの仲間だ」

答えたのはナツ。

一護と既に会っていることもあり、幾分かの仲間意識が芽生えているのだろう。

ナツの言葉を聞いたはやては、少しの沈思黙考の後、再び口を開いた。

「‥‥ほんなら、2人も何かチカラ≠持ってると考えて、ええんかな?」

はやての表情は真剣そのものだった。

それを知ってか知らずか、2人ははやての問いに答える。

「ああ! あんなヘンテコロボットなんかにゃ負けやしねーよ!」

「オレも、誇張する訳じゃないけど、あの機械には負ける気がしないかな」

自信を顕にして言う2人。

それは、幾多の戦いを潜り抜け、脅威に打ち勝ち、壁を乗り越えて培った、確固たる戦士の自信だ。

2人の目が、それを物語っている。

「そっか‥‥」

はやてはそれを受け、再び沈思黙考を始めた。

(もしかしたらこれは‥‥思いもよらぬ援軍≠ゥも知れんな)


◆◇◆◇◆◇◆◇


一護がなのはたちに保護された頃と同時刻──

「ほう‥‥。ガジェットをこうも容易く破壊するとは‥‥」

隊長室ではやてたちが見ていたように、モニターを通して一護の戦闘を観ている者が他にもいた。

歳は20代後半〜30代前半といったところか‥‥。

紫色の髪と白衣が特徴の男性だった。

研究室のような部屋で、男は1人モニターに視線を向けている。

「失礼します」

そこへ、浅紫色の髪の女性が部屋へ入ってくる。

「ウーノか。何だい?」

振り向いて女性を視認すると、男は問い掛けた。

男に問い掛けられ、ウーノと呼ばれる女性は畏まりながら口を開く。

「はい。先程次元震の震源地付近に向かわせたガジェットが、何者かに破壊されました」

「知っているよ。観ていたからね」

男は再びモニターへと視線を移す。

その表情はどこか、子供染みた笑みを浮かべているようにも見える。

「‥‥失礼ながらドクター。何やら楽しそうですね」

「わかるかい?」

先程の子供染みた笑みとは一変、男は不敵な笑みを浮かべながら言う。

「楽しまずにはいられないんだよ」

男の視線の先にあるモニターには、斬月を振り下ろし、ガジェットの群れを一撃で葬り去る一護の姿があった。

「せっかくこうして面白そうな玩具(オモチャ)≠見つけたんだからね‥‥! クハハハハハ!!」

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