暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン もう一人の主人公の物語
■■インフィニティ・モーメント編 主人公:ミドリ■■
壊れた世界◆仲間の死を糧に
第四十八話 先に進む勇気を
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リアに向けられたものだった。アイリアは唇をかんで俯いたが、やがて声を搾り出した。
「私も、もし叶うなら一緒にいたいって思っていたんだよ。だから足手まといになってるって分かってても、どうしてもギルドを抜けるって言い出せなかった。でも……たとえギルドを抜けることになったって――ミズキの遺志もあるけど、私自身の意思で、ゲームクリアを目指したいって思ったから。足手まといのままじゃなく、自分の力で攻略を進めたかった。だからギルドを抜ける決心をしたんだ。――シリカちゃんやお兄ちゃんと一緒にこのまま攻略を進められるのなら、私だって、これからも一緒にいたいんだよっ……ッ!」
 シリカがアイリアに抱きつき、二人はその場で泣き崩れた。マルバも二人を強く抱きしめた。ミズキはもういないけれど、ここで生まれた絆は絶対に断ち切らせない。今度こそこの世界を終わらせる、彼はそう心に決めた。
 マルバが決意を胸に立ち上がると、サチが無言でマルバに右手を差し出した。彼はそれをしっかりと握り返した。


《月夜の黒猫団》ギルドメンバー
正リーダー:サチ(片手剣、盾)
副リーダー:マルバ(短剣、投剣)、シリカ(短剣)
他メンバー:アイリア(両手槍)、テツオ(棍、盾)、ササマル(長槍)
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