十四話:殴り込み行きます
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教会の中にいんだろ。」
「分かりました。では参ります!!!」
Sideバジル
相変わらず容赦がないでござるな一誠殿は。あっという間に二人の堕天使を殺してしまいました。拙者には出来ないことです……戦場での甘さは命取りになることがある、そう教えられてきましたがやはり拙者はあそこまで非情になれません。相手が戦えなくなればどうしても情けをかけてしまう……拙者の悪い癖です。
「おい、はぐれ悪魔祓いが山ほどいるぜ、この教会。教会の名が泣くぜ。」
「そうですね……。」
先程の騒ぎを聞きつけたのかぞろぞろと出てくるはぐれ悪魔祓い達……はあ、骨が折れそうですね。でも一誠殿がいれば―――
「俺はもう戦う気はねえから寝る。」
「………………は?」
適当な長椅子に寝転び目を閉じる一誠殿…………て、寝る!!!??
「なにやってるんですか!!?敵が目の前にいるんですよ!!!何、こんなところで寝ようとしてるんですか!!!??」
「うるせえな……あいつらが余りにもカス過ぎるから戦う気が失せた。」
「だからって寝ますか普通!!?拙者を巻き込んでおいてそれはないでしょ!!!??」
「勘違いするな、“俺が”戦わねえだけだ。」
「え?」
以前クローム殿が持っていた箱のよう物を取り出す一誠殿。クローム殿はあれからフクロウを出した。一誠殿は一体何を?
『天空嵐ライガー開匣』
「白色のライオン、いや、あの模様はトラ?」
「ベスターはライオンでもトラでもねえ―――ライガーだ。」
「ライガー……確かライオンと虎のミックス。」
「ベスター、遊んで来い。」
「GAU」
「カス神父共はベスターが始末する、てめえはとっととドカスを殺ってこい。」
「はい…分かりました。」
それだけ言うと直ぐに寝息をたて始める一誠殿……本当に寝るんですね……。
「GAOOOO!!」
「「「「ギャアアアアアッ!!!??」」」」
咆哮だけではぐれ悪魔祓いを一掃していくベスター殿……反則ではないでしょうか?
「と、拙者は拙者のなすべきことをしなければ。」
拙者を騙し殺した堕天使を早く見つけ出せねば。
あの黒髪……見つけた!!拙者を殺した犯人!!!
「逃がしません!!!」
「どうなってるの!!?他の仲間はみんな殺されちゃうし、はぐれ悪魔祓い共も消されていっているし、殺したあなたも悪魔になって甦ってくるし……何がどうなってるのよ!!!??」
「お主の身からでた錆でしょう。天野夕麻。」
「せっかく捕えておいた神器を持ったシスターも逃げちゃうし、折角あ
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