ユグドラシル編
第13話 最終防衛ライン
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ラソンの後のようにぜいぜいと全身で息を吸って吐いた。
してやった。白鹿毛は、関口巴は、この桃色のトラウマに打ち克った。
変身が解けた耀子のドライバーから、ピーチエナジーロックシードが外れ、白鹿毛の手に飛んできた。白鹿毛はロックシードを掴んだ。それは戦利品であり、トラウマ克服の祝福品にも思えた。
『ではわたしはこれにて失礼申し上げます』
確かに笑っているだろう実感があった。
白鹿毛は踵を返そうとした。目指すはユグドラシル・タワー。今度こそ碧沙を解き放つために。
「一つだけ予言しておこう。先に行った葛葉君と協力して、と思っているなら、それは無理だ。彼は我々が用意した新しいアーマードライダーを突破できない」
『――なぜですか?』
「我らがラプンツェルの番人に就いたのは、葛葉君の友人だからだよ」
――ユグドラシル内部において、紘汰の友人と呼べる人間を巴は一人しか知らない。
白鹿毛は紘汰が走って行った方向を思わず見やった。
凌馬の言葉が正しいなら、紘汰の前に立ち塞がるのは、紘汰にとって最悪の相手だ。
(紘汰さん――!)
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