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一人のカタナ使い
SAO編?―アインクラッド―
第一章―剣の世界―
第9話?予想外の事態
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カッターだけでセンチネルのHPゲージがゼロになった。
?技後硬直(ポストモーション)が終わると、僕は手の中で武器のくるくると回転させながら、すぐ後ろにいるコウの元へ足を進ませた。

「……ナイスアタック」
「そっちも!」

?そう言いつつどちらからでもなく手を出し、ハイタッチする。コウとカグヤも僕ら二人の近くに小走りでやって来た。
?
「いやあ、さすがだね〜。コウはともかくユウももう戦闘には慣れてる感じだね」
「まあ、一ヶ月経てば嫌でも慣れるよ」
「ホント、猪に股間体当たりされてたのからするとすごい進歩だよなあ」
「うるさいよ!」

?最初のときの話を引っ張ってくるな!?結構恥ずかしいんだから!?しかも女子(カグヤ)のいる前で!

「あはは……それよりさ、ユウって武器を左手で持つんだね。私この一ヶ月で初めて見たよ」
「あはは、僕左利きなんだよ」

?そう言いながら僕は武器を持っている左手に視線を落とす。
?SAOではどちらが利き手でも変わりなく武器が持てることに少なからず安堵したのは今でも覚えている。だが、左利きだからといって右手でも武器が持てるというわけではないらしい。SAOでは必ず武器は片方の手だけだと決まっているようだ。
?最初は特に右で持とうが左で持とうが関係ないと思っていたが、この間トールバーナとは違う町であっていた《デュエル》を見て、人間相手になら少しは意味があるんじゃないかと思った。
?大体の人が右利きな分、逆である左は有利なのではないか?
?特にソードスキルに於いては、武器を持ってる手が逆だと当然ソードスキルの向きも逆になる。これならば周りに知られている技でも連続剣技――例えばさっき僕が出した二連撃の《ツインカッター》――ならば有効に使えるのではないだろうか。まあ、最低でも騙し討ち程度にはなるはずだ。

?なんて考えていると、コボルド王の近くにいるディアベルが「二本目!」と叫んだ。
?その声に反応し、コボルド王の方を向くと四本あるHPゲージの一つがゼロになっていた。

「はやっ!」

?思わず思ったことをそのまま口にしてしまう。確かに対策は万全だったが、こんなにもハイペースに進むだろうか??いや、でも一応最初のボスなんだからこんなものか?

「……今のところ順調だな」
「このままいくといいけど……」
「大丈夫だって!?いざってときは来たときのドアから逃げればいいんだからさ!」

?相変わらずの楽観的な考えのカイの意見をカグヤが指摘する。

「いいえ、そんな簡単なことじゃないわ。ボスに後ろから攻撃されながらドアの方へ行かなきゃならないんだもの」
「……そうだな。やはり気は抜けないな」

?会話を聞きながら、神様かなにかにどうかこのまま進みますように……、と神様
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