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DAO:ゾーネンリヒト・レギオン〜神々の狂宴〜
第八話
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が、そんなものを気にも留めない、とばかりに、ユウキは再び剣を光らせる。片手剣ソードスキル、《シャープネイル》三連撃。。もう片方の剣からは、《ライトニングバニッシュ》五連撃。的確にジュンとテッチの鎧の隙間を攻撃し、彼らを無効化する。
 
 対人戦に特化したユウキに、さらに与えられた上位の力。それだけではない。《二刀流》が、はじめから彼女の為だけに創られた存在であるかのように、ユウキは二刀を使いこなしている。

 かつて――――かつてALOで、《黒の剣士》が二刀流を使っているのをみたユウキは、「ボクもやってみたい」と言い、しばらく二刀流を訓練していたことがある。

 結果としてはうまくいかなかったのだが、その時の練度とは比べ物にすらならない。次元が違う。《黒の剣士》と同レベル――――下手をすれば、彼を超えているのではないだろうか。

 《スリーピングナイツ》としばらく行動を共にした少女、アスナは、恋人である《黒の剣士》の言葉を、シウネーに教えたことがある。

 すなわち――――

『もし《絶剣》がSAOにいたのなら、《二刀流》は俺ではなく、彼女に与えられていたはずだ』

 と。

 その空想が、まるで実現してしまったかのような動きだった。

「どうして……?」
「言ったでしょ。ボクは守護者(ガーディアン)なんだ。ボクは君たちの仲間だった《紺野木綿季》ではなく、《白亜宮》の守護者、ユウキ・イクス・アギオンス・レギオンポーン。
 ……本当なら、こんなこと、いろんな意味で起きるはずがなかったんだってさ。けど、《白亜宮》の王様…ボクの《雇い主》ってところかな…が、ボクを蘇らせてみんなと戦えっていうんだ」

 だから――――と、ユウキは再びその剣を掲げる。

「――――ボクは、《あの存在》に逆らえない。《被造物(ユニット)》は誰一人として、《創造者(マスター)》に逆らえないんだ。だからボクも、君たちと戦う」
「そんな……」

 ではユウキは、死後の世界…もしそんなものがあるのだとしたら…から、シウネー達と戦うためだけに呼び戻されてきたというのか。それだけをするために。それだけを強要されて。

 そんなの、ひどすぎる。『何かを生みだすこと』を夢見て、『何かをなくすこと』をあんなに恐れていたユウキに、『仲間を殺せ』という、命令を、決して逆らえない高みから下ろす。

 ――――許せない。

「そんな命令に負けないで!ユウキ……自分を取り戻して!」
「っ……!」

 ユウキの瞳が、一瞬だけ揺れた。やはり……この戦いは、彼女の本意ではないのだ!

「そうですよリーダー!」
「あんたはそんな弱い奴じゃないだろう!」
「剣を収めてくれ、リーダー!」
「一緒に戦おう!」

 しかし、ユウキは、その
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