十二話:聖女登場
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さえている。だがそのせいで押さえられていないスカートがめくれ上がり見えてはいけないものが見えてしまった―――
「きゃっ!!?み、見ないで下さい!!!!!」
「なっ!!?」
混乱したシスターの鋭い拳が俺に襲い掛かる、何とかそれをギリギリでかわすが風圧で俺の髪がなびく……こいつ…一体!!?
「はっ!?す、すいません!!!は、恥ずかしくて……つい。」
「当たってねえから気にすんじゃねえ……てめえ、なんかやってんのか?」
「えっと……何かと言いますと…あ!!毎日、主への祈りを込めて―――」
そういうことを聞いたわけじゃないんだけどな……
まあ確かにお祈りをしているでも間違いではないんだが―――
「感謝の正拳突き、一万回をしています!!!」
そりゃ、それだけすれば風圧起こす位の拳にはなるよね?
「最初は中々終わらなかったんですけど、今では朝の礼拝の前に終わるようになったんです!!!」
「そ、そうか……頑張ったじゃねえか。」
「はい!!!」
本当に嬉しそうな表情で喜ぶシスター……その表情は可愛いんだが先程の拳が目にちらついて素直にそう思えない。と言うかこいつこけたせいかは知らないがおでこを怪我してるじゃないか、顔面からダイブなんて中々やるな、感心した。
(感心するところがおかしくないか?)
(気にするな。)
「動くな。」
「え?」
驚いて目を見開くシスターを無視しておでこに手を当てて晴れの炎の活性で傷を治す。
「治療はした、後は勝手にしろ。」
「あ!!治ってます!!もしかしてあなたも神器を持ってるのですか?」
「てめえもあるのか?」
「はい、治療の力です。神様からいただいた。」
「そうか……まあ、俺にもあるが今のは違う。」
「え?」
「死ぬ気の炎だ。」
掌に死ぬ気の炎を出してシスターに見せる。
「はうう……綺麗です。」
「綺麗……か。」
そんなこと初めて言われたな、俺の炎は大体敵をカッ消す時にしか使わないから死の象徴的な扱いをされているからな。こういった反応は新鮮だな。
「はう!!そう言えば私の言葉が通じてるんですね!!すごく嬉しいです!!!」
「……道にでも迷ってんのか?」
「はい!!私、今日付けでこの町の教会に赴任して来たんですが……道がわからなくて。」
そこまでシスターが言ったところで教会に向かって歩き始める。しかし、なぜか俺に見放されたと思って落ち込み始めるシスター。……何やってるんだよ。
「あうう……こ、これからどうしましょう。」
「何やってる……さっさと付いて来い。」
「え?」
「二度は言わねえ。」
「あ!!はい、ありがとうございます!!!」
ちっ、調子の狂う奴だ……黙って俺に付
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