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ソードアート・オンライン 〜白の剣士〜
リュミエール初代領主選定戦A
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「おい、シュタの字!そりゃ、どういう意味だ!」

シュタイナーの言葉にクラインは立ち上がり声を荒げる。しかし、シュタイナーはそれを冷静に対処する。

「別に、シオンが弱い訳じゃない。今の彼(・・・・・・)では勝てないというわけさ」

「今の、シオン?」

「今のシオンは剣に迷いがある。たぶん、エリーシャの敗北を引きずっているんだろうね」

「でも、それれだけで・・・」

「剣は鈍らない、まあ、原因は敗因にあるんだろうけど・・・」

シュタイナーがそう言った直後準決勝の勝敗が決まり、結果はシオンの辛勝だった。
シオンは肩で息をしながらコロシアムから去っていくのを見て、シュタイナーは立ち上がった。

「どうした?」

「ちょっと用を思い出したから一旦席を外すよ、すぐ戻る」

そう言ってシュタイナーは在る場所へと向かった。
シュタイナーはそこへ行くと、一人のプレイヤーに声をかけた。

「随分と苦戦したんじゃない、シオン?」

「・・・・・」

シュタイナーの問いかけにシオンは黙ったままだった。
シオンのその姿に頭をかくと、

「まさかとは思うけど、エリーシャの敗因とあの頃(・・・・・)を重ねてるんじゃないよね?」

「ッ・・・!」

「図星か、別にいいけどさ。これだけは言っておく」

シュタイナーはシオンの襟を強引に掴むと、壁に叩きつけた。

()を怒らせるなよ。お前の戦い方はこんなんじゃないだろ?」

「シュタイナー、お前・・・」

シュタイナーはシオンを離すと、その場から去った。
そして去り際にこんなことを言った。

「僕に手合わせを頼んだときの餓え(・・・)をもう一度見せてみなよ」

シュタイナーが去った後、シオンは試合が開始されるまでそこに座り込んだままだった。

〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜

トーナメント決勝、ここでは今まで禁止となっていた飛行行為が解除される。つまり決勝は全てを尽くして戦うことになる。
シオンの相手はジェラールという男の刀使い、エリーシャに勝利した男だった。

「やっぱり、上がってきた」

「アイツが・・・」

フードを被っており顔が見えないが、異様な雰囲気を醸し出していた。

「ただいま」

「あ、シュタイナー。何処にいってたの?」

「ちょっと、眼を覚まさせに行ってきた」

シュタイナーの言葉にエリーシャは首をかしげる。そんなときにジェラールとは反対側のゲートからシオンがやって来た。

「出てきたな、“白の剣士”」

ジェラールはシオンの姿を見るとニヤリと口角をあげる。

「アンタとやりあえるのを
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