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Chocolate Time
第2章 秘密の恋人
2-3 大好きな人
大好きな人
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たと白い液が床に大量に垂れ落ちた。
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「も、もう、ケン兄。なんで抜いちゃうの? あたしの口の中に出せばいいのに……」
「ばっ! バカ言うな! そ、そんな事できるわけないだろっ!」
 ケンジは慌ててベッドの枕元に置いていた箱からティッシュを数枚手に取り、どろどろになった自分の手で床に溜まった自分のまだ温かい液を拭き取った。
「なんで?」
「おまえにそんな事させたくない。おまえはAV女優じゃない」
「え? なんでこれがAV?」
「だ、だって、AVでしかやんないだろ、そんな事。それに、こんなどろどろしたの、おまえの口に出せるわけないよ」

「もしかしてケン兄、AVも隠し持ってるんだ」
「そ、そりゃあ、俺もオトコだからな。DVDの一枚や二枚……」
「今度見せて。あたしも研究したい」
「研究? 何を?」
「どうすればオトコの人が気持ち良くなるのか」
「いや、あれは演技であって、虚構の世界だから」
「ケン兄のためにいろんなテクニック身につけたいし。それに、ケン兄の持ってるAVだったら、ケン兄の好きなテクニックでイかせたりイかされたりするんでしょ? あたし、ケン兄にもっと気持ち良くなってほしいもん」
「あのな、マユ、オトコってのは、キホン射精すればいつでも気持ちいいもんなんだ。だから逆に俺がおまえをどうしたら気持ち良くできるかって事を、俺が考えるべきなのであって、」
 ケンジが真っ赤になって熱弁している言葉をマユミはあっさり遮って言った。「あたし、キホンケン兄に抱かれるだけで気持ちいいもん」
「う……」

「じゃあさ、AVみたいにケン兄、あたしを相手にやってみてよ」
「えっ?!」
「女優さんをイかせるテクニックを再現してみて」
 ケンジは目を輝かせた。「よ、よしっ! 任せろ、マユ」
 彼は焦ったようにマユミの背中に腕を回して、ブラのホックを外し、するりと腕から抜き去った。
「あはは。俄然張り切りだしちゃったね。ケン兄」

 マユミはその場に横たわった。コーヒーカップとチョコレートの載ったトレイを脇にどけて、ケンジはその白く柔らかな身体に自分のカラダを重ねた。
「マユの身体って、ほんとにいい匂いがする……」
「そう?」マユミは恥じらったように頬を赤らめた。

 それからケンジは、マユミの背中に腕を回し、自分の口で彼女の唇を吸い、舌で舐め、時折その舌を口の中に差し入れた。ぴちゃぴちゃと音を立てながらケンジはマユミのマシュマロのような唇を味わい続けた。「ん、んん……」マユミは恍惚の表情で応えた。

「AVって、こんなキスするんだ……」
「ちょっとやりすぎ……かな」
「そんな事ないよ。とっても気持ちいい。うっとりしちゃう」
「そうか。良かった」

 やがてケンジは唇を移動させた
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