第十二話
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めなさい!」
赤い髪の子が何か言ってるけど黒髪の男はその行動を止めない。
「これでも喰らいやがれ!偽・螺旋剣!」
そう叫んで矢を放つ。その一撃は恐らくは当たったりしたら相当なダメージになるような代物や。
まあ、でも喰らいやがれって言ったんやから……喰ろうてやろうやないか!
「喰い千切れぇ!虎王ーーーっ!!!」
ワイがそう叫ぶと虎王が光り輝く。俺はそのまま槍で矢を払うように振るう。
すると……放たれた矢が一瞬で消え失せる。
「なっ!?偽・螺旋剣が消えた!?てめぇ、何しやがった!?」
「何って……喰らいやがれって言ったから文字通り喰い千切っただけやぞ?」
そう、ワイのこの神器『虎王』は自然エネルギーで作られた物や自然エネルギーなんかを喰いつくし、自らの力にする力を宿している。
まあ、でも自然エネルギーでも何でもないこの世ならざるものは消せはしないんやけどな。
「ふざけんな!?そんな神器があるだなんて、知らねぇぞ!?」
「いや、知らんのも無理はないと思うで?だってこれ……神器であって、神器じゃないんやから」
まあ、この場でワイのこの言葉の意味がわかる人間はそうはおらんと思うけどな。
ワイのこの虎王やけど……ワイの家に代々伝わる武器でこの虎王を自在に扱ったのはワイのご先祖さま……ちゅうか、この虎王の元々の使い手である、諸星雄大しかおらへんかった。
まあ、こんなワイでも全力で戦えばヤバいんやけどな。
そんな危険な代物を持ったご先祖さまに勝った奴もおったけど……まあ、人間やないと思ったな。
「それよりも……呆けといて、ええんか?」
ワイは虎王を再び構えて突撃する。
「けっ!今度は読めたぜ!」
ワイが黒髪の正面から突きを入れようとすると黒髪はそう言って右に避ける。
そや、それがセオリーな避け方やろうな。でも……この技の前では、無意味や!
ワイはある槍を持つ右手の手首を即座に動かして、槍の穂先を黒髪の避けた方向に向ける。
「や、槍が曲がりやがった!?」
黒髪は何とかその一撃を避ける。まあ、避ける言うよりかは躓いて転んで運良く当たらんかったって言った方が正解やな。
「て、てめぇ何しやがった!?」
そんな簡単にタネを教えるわけないやろ……。
まあ、簡単に説明するとや……手首の返しで槍の穂先の方向を変える事によってこれを受ける奴にとっては槍が曲がって襲いかかってくるように見える。
これがワイのご先祖さまが考案した技『ほうき星』や。
これの他にも一回しか突きを入れていな
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