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ウィザード外伝-仮面ライダーサマナー-〜指輪の召喚師〜
お嬢様の沈黙、執事の嗜み
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がゲートと思わしき夜久楽を狙って現れていた。銀嶺は彼女がゲートかどうかを確認するために眼を見つめる…すると。

「大丈夫ですよ、黒部さん、彼女はゲートじゃありません。」

「ほ…本当でございますか!?ああ…よかった…あのファントムとやらがお嬢様をゲートだと決めつけてたので、まさか…と思いました。」

「奴らの話なんてまともに聞き入れる必要ありませんよ…ったく、あの鳥頭、いい加減な事を…。」

その結果、夜久楽はゲートではなかったという事が判明した。黒部は銀嶺からゲートはファントムに絶望されると新たなファントムを生み出して死ぬという悍ましい説明を受けてたため安心したせいか腰が抜けてしまった…これにより彼女をゲートと断定していたザントマンの勘とやらがまるっきり根拠も無い、文字通りの勘違いになってしまったという…。

「黒部さん、一応大丈夫とは思いますがもしもまたなにかあった時のために連絡用の番号教えておきま…ん?」

「…。」

「…えーっと、うーん………もしかして…魔法が見たい、のかな…?」

「…」

銀嶺が黒部に連絡先用の電話番号や携帯番号などを教えようとした時、銀嶺の服に何かやんわりとした感触が…いつの間にか夜久楽が彼の服を指で引っ張っていたらしい、彼女の顔をジッと見つめながら何を求めてるのかをしばらく考えて聞いてみた結果、夜久楽は実際に魔法を見てみたいらしい…銀嶺の言葉に彼女は頭を小さくコクリと頷かせた。

(うーん…なにがいいかな…流石にファントムを召喚するのはダメだな、ついさっき襲われたばかりだし…かといって他の魔法はほとんど攻撃用だし…そうだ!)

一体何を見せたらいいものか…いくら魔法と言ってもなんでもいい訳では無かった。ついさっき襲われたばかりの者に対してファントムの召喚など以っての外…最悪トラウマになりかねない、では他の魔法は?というとザントマンとの戦いで使ったフレアをはじめプラズマやサイコストライク、ミキシングストライク…所持してる指輪の大半が攻撃用に特化したものばかり、そんなものこんなところで使ったら大惨事になるのは目に見えていた。そこで…。

「よし、それじゃあ御希望に応えてお見せしよう!」
「!」

「おお、まさかこんなところで魔法というものを実際に見ることになろうとは…」

銀嶺はプラモンスターのリングを手に取り、ドライバーに当ててその召喚を行った。使い魔も一応種類としては魔法の産物だしOKだろうと考えた末の判断である…と、ここまではよかったが銀嶺は一つ致命的なミスを犯した。それは…。



[NAGA!Now]

「しまっ」

間違えてエメラルドナーガを出してしまったのだ…本来ならば手持ちのプラモンスターの中では比較的まともなコバルトガルムを出すつもりだっ
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