第05話 商会設立
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恐縮しないで下さい。ハルケギニアの貴族の様に領地を持っている訳ではありません。天皇陛下、此方で言うところの国王ですが、権力を持っていますが、政治などを行う役人等は、国民、こちらでは、平民が行っています。現在の首相も一般人です。
私は、庭園を持っていますが、あくまで屋敷と広い畑ですが、単なる資産に過ぎません。罪を犯せば、貴族も平民も同じ様に罰せられます。」
「はぁ、トリステインの貴族とは、全然違いますね。それと、これは何ですか?」
「名刺と言います。」
「凄いですね。絵が光輝様そっくりです。」
「様付けは入りませんよ。光輝さんで結構です。私の国では、呼び捨てか
さんや君付けで呼ばれています。
名刺の絵は写真と言います。」
携帯を取り出し、カメラでアシルの写真を取って見せた。
「凄い、魔道具ですか?」
アシルは、自分の顔が写った携帯を見ながら少し興奮している。
「その様な物です。紙に写真を印刷すればこの様になります。
写真付きの名刺を渡せば、名前と顔を覚えて貰えます。
折角なのでルカ君を紹介します。
エクリプス社の御曹司で、エクリプス商会の会頭であるルカ・アンジェローニ君です。」
ルカも名刺を渡しながら自己紹介する。
「ルカ・アンジェローニです。父に任されてエクリプス商会の会頭やっています。まだまだ未熟者故、気軽にルカ君と及び下さい。
エクリプス商会は、東方の国の商品を運ぶ輸送業を行います。
今のところ、直接販売しません。ハルケギニアの商人に卸し、販売は、その国の商人に任せたいと思います。それでは、少ないですが商品サンプルをお見せしたいと思います。」
ルカは、自分で持っているアタッシュケースを開いて、アシルに見せた。
そこには、宝石のペンダントが並んでいる。
「凄い!宝石も凄いが、カットが素晴らしい。」
ルカは、手袋をして、一つのペンダントを持ち上げる。
「これは、ブリリアント・カットと言います。58面体にカットしています。宝石が最も美しく輝くカットの一つです。是非手に取って、見てください。」
ルカは、アシルに予備の手袋を渡す。
「綺麗だ・・・。」
アシルは、各ペンダント手に取り、いろんな角度から眺めている。チョット悦に入っている。
「挨拶代わりに、一つプレゼントします。御家族方へ贈られたら喜ばれるでしょう。」
「本当に良いなかね。」
「えぇ、これから末永いお付き合いになるでしょう。それに、トリスタニアのギルド加盟や倉庫等の店舗手配、授業料としては安いものです。」
「分かった。格別の便宜を図ろう。」
「宜しくお願いします。また、手持ち資金がないため、宝石はオークションで販売します。各種酒類や加工食品は、ギルド員の方
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