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ハイスクールD×D 新訳 更新停止
第3章
月光校庭のエクスカリバー
第79話 六式聖剣術
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既に斬り傷が消えていた。
『グォアアァァァアアアッ!!!!!!』
巨人達が己のが矛でアルミヤさんを攻め立てるが、神速の速度を得たアルミヤさんには掠りもせず、ただアルミヤさんに為す術も無く切り裂かれていった。
負った傷はすぐに塞がってしまうが、徐々にだが、治りが遅くなっていた!
カリス自身が言っていた、回復の制限が迫っているのだろう。
このまま行けば、アルミヤさんの勝利は揺るがない物になるだろう。
だが、その考えは甘かった…。
『グォオオォォオオオッ!!!!』
ドゴォォォォォン!
『っ!?』
もう二体だと!?
突如二体の同型の巨人が頭上からアルミヤさんを襲った。
俺達はカリスの方を向く。
カリスは醜悪な笑みを浮かべ…。
「念を入れておいて良かったです」
と、ほざいた!
迂闊だった!
何で奴の言葉をそのまま鵜呑みしてしまったんだ!?
そんな後悔に駆られる中…。
「やはりまだ温存していたか」
『っ!?』
カリスも含め、再び驚愕に襲われた俺達は慌てて声の発生源を見る。
そこには煙の様になって揺らいで不敵な笑みを浮かべているアルミヤさんがいた。
あれは!
「幻影!?夢幻のエクスカリバーの力だと!?」
カリスが今までに無い程の狼狽しだしていた。
そこには演技の欠片も無い、正真正銘の焦りだった。
アルミヤさんは最初からカリスの奴が巨人を温存していた事を想定していたのだ。
だから罠を張っていた。
幻影の自分を不意討ちさせる事で温存されている巨人を引っ張り出したのだ。
幻影のアルミヤさんが消え、本来のアルミヤさんが出現した。
その手にあった破壊のエクスカリバーが別の物になっていた。
あれが夢幻のエクスカリバー。
アルミヤさんは破壊のエクスカリバーと偽って夢幻のエクスカリバーを作り出していた。
ご丁寧に幻覚で破壊のエクスカリバーに擬装して。
そして、戦いながら罠用の幻影と自分を誰にも悟らせない様に入れ替えた。
アルミヤさんは天閃の力でその場から一気に離れ、距離を取った。
それと同時に二本のエクスカリバーが砕け散った。
因子による負担が限界に達したのだろう。
「掃射(フィーア)、開始(スタンバイ)」
複製エクスカリバーが砕け散る事は把握していたのか、アルミヤさんは新たな言霊を口にする。
「聖剣(ブレイド)、装填(セット)」
アルミヤさんの背後に無数の剣が展開された!?
「停止(フリーズ)、解除(キャンセル)。装填聖剣(ブレット)、一斉掃射(フルバースト)!」
無数の剣が一斉に撃ち出され、八体の巨人達に雨の様に放り注いだ。
巨人達は無数の剣に串刺しにされ、行動不能に陥っていた。
それでも傷が塞がろうとしていた為、すぐにでも動き出すだろう。
「投影(ドライ)、開始(オン)。複製(トレース)、
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