第3章
月光校庭のエクスカリバー
第79話 六式聖剣術
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体や言う事を聞いてくれる存在を要求する私としては性能を落とせざる得ません。ですが、貴方相手に贅沢は言えません。やってみてくださいとは言いましたが、全滅は避けたいですからね」
そう言うと同時に大男達が一斉にアルミヤさんに襲い掛かろうとしていた!
もうただ暴れようとしているだけなのか、他の大男を押し退けながらでたらめに得物を振るっていた。
「ちっ…」
アルミヤさんは破壊そのものと言える猛攻をなんとか掻い潜っていた。
だが、大男達の攻撃が他の大男に当たろうが構わないと言った猛攻に次第に回避が危うくなってきていた。
「ッ!?」
危うく当たりそうになった攻撃を無理矢理身体を倒してかわし、そのまま転がり、転がりながら立ちながら勢いそのままバック転、バック宙を数回繰り返し、大男達から大分距離を取った。
「……なるほど…まさしく、狂戦士(バーサーカー)だな…」
アルミヤさんは持っていた剣を捨て…。
「……出し惜しみしている余裕は無いか」
そう言い、瞑目した。
たぶん、まだ使っていない禁手(バランス・ブレイカー)の能力を使うんだろう。
必要以上に距離を取ったのも、大男達からの妨害を避ける為だろう。
「投影(ドライ)、開始(オン)」
アルミヤさんが呪文らしき物を詠唱し始めた。
一方で大男達がアルミヤさんに迫っていた。
「骨子想定(ファーストプロセス)、完了(クリア)。外装想定(セカンドプロセス)、完了(クリア)。能力想定(サードプロセス)、完了(クリア)。強度想定(フォースプロセス)、完了(クリア)。重量想定(フィフスプロセス)、完了(クリア)」
大男達が迫り来る中でもアルミヤさんは落ち着いて詠唱を続ける。
「想定(プロセス)、統合(インテグレート)。工程(イメージング)、完了(コンプリート)」
そしてついに大男達がアルミヤさんの眼前に迫り、その矛が振り下ろされようとしていた!?
「複製(トレース)、開始(オン)」
ドゴォォォォォン!
『っ!?』
とうとう、アルミヤさんは何の抵抗もできないまま大男達に得物を振り下ろされてしまった!?
「何をするつもりかは分かりませんでしたが、時間が掛かり過ぎて間に合いませんでしたか。気になる所でしたが、彼らには関係ありま…?」
な、なんだ、大男達が急にキョロキョロしだしたぞ?
ズバババババァ!
「フッ、問題無く、間に合ったよ」
大男達の身体のあっちこっちが切り裂かれ、大男達の背後にアルミヤさんが現れた!?
「バッ、バカな!?な、何故!?あり得ん!!」
バルパーが木場の聖魔剣を見た時と同等の驚きようでアルミヤさんを見ていた。
いや、正確には、見ていたのはアルミヤさんではなく、アルミヤさんが手に持つ二本の剣だった。
無理も無いだろう。
俺達でさえ驚いているんだから。
だって、アル
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