暁 〜小説投稿サイト〜
アラガミになった訳だが……どうしよう
夫になった訳だが……どうしよう?
52話
[3/3]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
うな笑顔を浮かべていた。
少し前までのイザナミであればあり得ない事だったんだろうが、イザナミも精神的に成長しているという事なのだろう。それは言うまでもなく歓迎することであり、俺が彼女に望んでいた事だ。
まだ親としての実感などなに一つ抱いていない俺よりも、彼女の方が母親としての自覚を少しづつだが持ち始めている。そう考えると、俺もこいつらを自分の子供として受け入れられるように努力を払わなければな。
「ところでさ、レオ?」
「どうしたの、お母さん?」
イザナミがレオの頭を撫でながら、ふと彼女は何かを思いついたように声をかけた。
「少し外見変えない?その姿だとは間違えられそうじゃない?」
「うん……正直アラガミに襲われるよりゴッドイーターに襲われる方が怖いよ。アラガミなら……戦う気はあるけど人殺しは絶対に嫌だ」
ふむ……確かにレオは外見だけ見れば間違いなくハンニバルなので、アラガミから襲われるよりゴッドイーターに狙われる方が多いだろう。しかもハンニバルはまだ発見されていない種なので、新種としてゴッドイーターに狙われるのは目に見えている。
どうしようもない状況になれば俺かイザナミがゴッドイーターを殺すことになるだろうが、それは間違いなく最悪の手段だろう。それだけはなんとしても避けたい。
「ジルもいいかな?」
「ええ、無茶なことはしないという前提なら」
「うん、それなら大丈夫。家族は大事にしなくちゃね!!」
イザナミは俺の前に立つと手を差し出して、
「マキナ、男神のオラクル細胞だして」
「ん?ああ、そういうことか……」
男神を何の為に保存していたのかを知っている俺としては、イザナミの言わんとする言葉の意味が分かった。少々オーバーテクノロジー気味だが、これなら誤魔化すのも少しは楽になるだろうな。

















[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ