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高校生エレクトローター
二十七話 決離(ディファレンス)
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翔の体に青い電極がやとるー




「うらあぁぁ!!!」



広翔の喝が入った声が場を引き立てる、




バチッ、バチッ!!!


大きな電音が鳴り、


一瞬にして青い電撃が舞ったと共に関所の電機がダウンした。



・・・




タイルの欠片と真っ暗闇で視界が悪くなっている。




智也!!、走れ!!



その声がした!!






バンバンバンバン!!





「ぐっ!!」


銃声と共に駆ける。




走った方向は町の方だった。



ドアを駆け抜け、関所を強行突破した。



なんとか混乱の際に脱出することが出来たのだ。



、、



まだ銃声が鳴り響いている。




広翔は無意識のうちに気絶している智也を負ぶって走っていた。




さっきの混乱の中で弾丸を弾くために体に電気をまとわせていて、智也に電気を浴びさせてしまったようだ。



しかも智也は足に弾丸を一発食らったようで、足から出血をしている。





ーーーーー



町。



周りは、家や店が並んでいる。







でもそんな事は気にしちゃいられなかった。




必死で走り抜けていた。




・・・・・・





ーーーー今は路地裏ーーーー




ゴミ箱が並ぶような家と家の間の小さな路地に身を隠していた。




いっかい、軍人の目から離れることが出来たのだ。




でも近くで大きな声と大きな銃声がなっているのが分かる。



「ハァ…、ハァ…、」


小さい声で呼吸をしている。ー


智也を負ぶって火事場の馬鹿力を振り絞って走ったのだ、広翔は緊張で心拍数が最大値まで達していた。





(・・・どうする…、どうすればいい…)



広翔の頭の中はそれだけしか考えられていない。




智也は気絶して眠っている。
だけど脈はあるし、命のは別状は無いようだった。
服はボロボロ、最悪だ。



(このままじゃ…二人とも捕まるな…)




このまま智也が起きるのを待っていたら捕まってしまうかもしれない。いや、捕まるだろう。






(仕方が無い…)



ーーここは一人一人になった方が良い。ー



と、そう考えた広翔は智也を置いた。


(また後でな。)


眠っている智也に声を掛けた。


・・・・・・




大通りに出る。


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