運命の決着編
第122話 知るべきでなかった者たち
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は思った。
――ペコもチャッキーもヘルヘイム関係については、紘汰や戒斗などの事情通から説明を受けただけだった。ヘルヘイムの植物は街の至る所に生えているので分かるが、それ以外はほぼ無知と言ってよかった。
そんな彼らに唐突に明かされた、世界の裏側。
黄金の果実。知恵の実。
はじまりの女。
舞のオーバーロード化の危険性。
世界を支配し、変革しうる力。
人類の未来を懸けた戦い。
「……なあ」
「なに?」
「チャッキーはさ、どう、思った? あいつらの話」
チャッキーは舞の手を離し、その手を膝の上で握りしめた。
「正直、よく分かんないことのが多かった。けど、やっぱ、舞が舞じゃなくなっちゃうのだけは、イヤ」
「俺もそれはイヤだ。イヤだけど、さ。俺たちに何ができるってんだよ……」
戒斗たちのように変身して戦えるでもなし、そもそも非力なペコには、こうして悩む時間さえ苦痛だった。
「でも、あたしたちで何とかしなきゃ。だって、紘汰さんたち、今、いないんだもん。あたしたちしかいないんだもん」
「それでいいのかよっ。俺らほとんど部外者みたいなもんなのに」
チャッキーは両腕で自身を抱くようにした。
「だって、世界の命運が懸かってるんだよ? 最初から、部外者なんていなかったんだよ」
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