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チームは5人? いえ6人です!
第3話 真夜中の私闘
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たんだからね」

「わかってますわ」

クレアの負けず嫌いがなければ、いいのだろうが、それがなければ、今年度の学内個人ランキング1位はとれていないだろう。まあ、あの化け物クラスのエリスの姉が現在のところ、外部の仕事ばかりをして学内にいないということもあるのだが。

闇系のピクシーも俺のもとにもどってきたから、リンスレットとサリーの戦いも終わったのだろうと思って、リンスレットがさっきたっていた位置にそのままいて、この広場の方向へと弓を向けているところだ。

その先には、カミトとエリスが向いあっているところへ、エリスが槍を渾身の一撃として刺そうとしたところ、まわりの状況を気にしていないという致命的な隙をつくっている。そこへリンスレットが矢を放ったのを確認したが、クレアもほんの少し遅れて、精霊魔術のヘルブレイズ<炎王の息吹>をはなった。エリスに対してのタイミングは、ばっちりなのだが、空中で互いの氷の矢と炎はぶつかりあって消滅した。

決闘中だというのに、口喧嘩をはじめる2人にカミトはため息をついていた。その気持ち、ものすごくわかるぞ。この2人とくむとこんなものだと、最近では達観しているけれど。

さて、俺はどうしようかなと思ったら、変な気配がする。似ているといえば、学院長だが、あれはもっと化け物だからな。

それに気がついたのか、エリスが

「わ、私をきれいだなんて愚弄したこと、後悔させてやる――」

って、俺のことを放置プレイだが、カミトは

「まて、エリス! なにか様子が変だ……」

「気配がおかしいぞ!」

この気配にエリス、クレア、リンスレットも冷静にもどったのか

「なんだ、この気配は……?」

「なに?」

「なんですの?」




突然、雷鳴のような音が轟いて、空が裂かれて、その裂け目からでてきた。
虚空に浮かぶ、頭部も胴体も存在しないで、ずらりと歯の並んだ不気味なアゴとその中は真っ暗な空間。

「あれは……まさか魔精霊!?」

その通りだな。あれは、俺のピクシーが張る風のシールドとは相性が悪いタイプだ。まともな方法では戦えないな。

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