YES!ウサギが呼びました!
第五話 「白夜叉」
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」
「無論、そうなるのう」
「そりゃ、景気のいい話だ。探す手間が省けた」
古城達を除く三人は立ち上がり闘争心を剥き出しにして白夜叉を見る、それに気づいたように白夜叉は高らかに笑い声を上げた。
「抜け目が無い童たちだ。依頼しておきながら私にギフトゲームを挑むとはな・・・・・・して残りの三人はどうするのじゃ?」
白夜叉が古城達に向き直る。
「なんでわざわざ、あんたみたいな強い奴と戦わなきゃいけないんだ?」
「私では勝ち目がないでしょう」
「白夜叉ちゃんと勝負するとか絶対に無理!!」
「おいおい古城達は、随分と弱気だな」
「あのなぁ〜お前ら・・・・・・流石に相手が悪すぎるぞ??」
「相手との力量を鑑みた方が良いと思います」
「だよね〜」
「え?ちょ、ちょっと御三人様!?」
慌てて十六夜達を止めようとする黒ウサギを片手で白夜叉は制す。
「よいよい黒ウサギ。私も遊び相手には常に飢えている」
「ノリがいいわね。そういうの好きよ」
「ふふ、そうか。・・・・・・しかし、ゲームの前に確認することがある」
「なんだ?」
白夜叉は懐から『サウザンドアイズ』の旗印の紋が入ったカードを取り出し、そして不敵な笑みを浮かべた。
「おんしらが、望むのは『挑戦』か?もしくは
『決闘』か?」
その瞬間、白夜叉の部屋が崩壊したかと思うと足元から古城達全員を呑み込んでいく。
投げ出された先は白い雪原と凍る湖畔・・・・・・そして水平に太陽が廻る世界であった。
「「「・・・・・・なっ・・・・・・!?」」」
あまりの異常さに白夜叉と古城達を除く全員が同時に息を呑んだ。
唖然と立ち竦む三人と不敵に笑いもう一度、白夜叉は問いかける。
「今一度名乗り直し、問おうかの。私は『白き夜の魔王』・・・・・・太陽と白夜の精霊白夜叉。おんしらが望むのは試練への『挑戦』か?それとも対等な『決闘』か?」
魔王・白夜叉。少女の笑みとは思えぬ凄みに、再度息を呑む三人であった。
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