YES!ウサギが呼びました!
第五話 「白夜叉」
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対面の美少女を足で受け止めるとは何様だ!」
「十六夜様だぜ。以後よろしくな和装ロリ」
ヤハハと笑い自己紹介をする十六夜であった。
一連の出来ことに呆気にとられていると飛鳥が白夜叉に声を掛けた。
「貴女はこの店の人?」
「おお、そうだとも。この『サウザンドアイズ』の幹部様で白夜叉様だよご令嬢。仕事の依頼ならおんしの年齢の割に発育がいい胸をワンタッチ生揉みで引き受けるぞ」
「オーナー。それでは売り上げが伸びません。ボスが起こります」
「(あ〜また変なのがでてきたな〜)」
「(そうですね、変なのはともかく、やらしい方のようです・・・・・・)」
そんな白夜叉を冷たい目で見る雪菜であった。
白夜叉の計らいで店の中に入れてもらい白夜叉の私室で話しを始める。
「改めて、私は四桁の門、三三四五外門に本拠を構える『サウザンドアイズ』幹部の白夜叉だ。黒ウサギとは少々縁があってな。コミュニティが崩壊してからもちょくちょく手を貸してやっている器の大きな美少女と認識しておいてくれ」
「はいはい、お世話になっております本当に」
投げやりに受け流す黒ウサギ。
その隣で耀が小首を傾げながら白夜叉に質問をした。
「外門って何?」
「箱庭の階層を示す外壁にある門ですよ。数字が若いほど都市の中心に近く、同時に強力な力を持つ者達が住んでいるのです」
黒ウサギが描いた図をみて、それが、あるものに似ていることに気付いた。
「・・・・超巨大玉ねぎ?」
「超巨大バームクーヘンではないかしら?」
「どちらかと言えばバームクーヘンだな」
「玉ねぎに見えなくもないな」
「そうですね・・・・・・あえて言うなら玉ねぎでしょうか?」
「私はバームクーヘンかな!美味しそうだし!」
身も蓋もない喩にガクリと肩を落とす黒ウサギ、対照的に哄笑を上げる白夜叉。
「ふふ、うまいこと例える、その例えなら今いる七桁の外門はバームクーヘンの一番皮の薄い部分にあたるな。更に説明するなら、東西南北の四つの区切りの東側にあたり、外門のすぐ外は『世界の果て』と向かい合う場所になる。あそこはコミュニティに属してはいないものの、強力なギフトを持ったもの達が住んでおるぞ・・・・・・その水樹の持ち主などな」
そう言って黒ウサギの持っている水樹の苗に視線を向ける。
「して、一体誰が、どのようなゲームで勝ったのだ? 知恵比べか? 勇気を試したのか?」
「いえいえ。この水樹は十六夜さんがここに来る前に、蛇神様を素手で叩きのめしてきたのですよ」
自慢げに黒ウサギが言う。すると白夜叉は少し目を見開いて驚いた。
「なんと!? ゲームクリアではなく直接的に倒したとな!? ではその小僧は神
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