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転生者の珍妙な冒険
あ〜、後始末面倒臭い
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あぁ・・・・、この人たちも悲しいんだ。
だけど、悲しんでるだけじゃ無駄になるから、自分の感情に鞭打って頑張ってるんだ。

「俺・・・・、情けなかったな。」
「おぉ、分かったかセイト! だったらさっさと荷造りしてサリナを埋葬しに「いや、埋葬はいらねぇ。」は?」
俺を急かそうとするオッサンを制して、俺はサリナに近づく。
「おい、何言ってんだ? 埋葬してやらんとアンデット系の魔物になっちまうぞ?」
「ヨシュアさん・・・?」
怪訝そうな顔のオッサンと、何故か心配そうなネーナさんを無視してサリナの前にしゃがむ。
「よし・・・・、まだ息はギリギリであるぞ・・・。やれる!!」
そして、より強い波紋を練るために無意識でやってる呼吸法を意識的に行い、精度を上げる。
「何してんだ・・・? 早く荷造りするぞ?」
オッサンの声も徐々に心配そうになってきてんな、心配しねぇでもいいのに・・・。
「オッサン、役に立つ説教ありがとうよ。俺に見せてやるよ。」

俺の、命を捨てる覚悟と、仲間を助ける選択を・・・・!!

「おい、見せるって何を「ヨシュアさん!! 止めてください!!! 貴方まで居なくなったら・・・・!!」ネーナ?」
感がいいな、ネーナさんは。軽く気付いたのか?
まぁ、大丈夫でもあるし、手遅れだ。
ジョジョを知らないネーナさんは、俺が何をするかの確実な事は絶対分からないだろうし、分かってももう止まらん。
ここまでなったサリナを助ける、助けられる可能性のある最後の方法。
「コオォォォォォォォォォォォ・・・・・・・・・・・・・・・・!!!!!!!!!」
俺の、渾身の、全てを注いだ波紋を!!

深仙脈疾走(ディーパスオーバードライブ)!!!!!!!!!!!!!」
メメタァ!!!!

その瞬間、サリナに叩き付けた拳から一気にエネルギーがサリナの方へ流れて、俺は意識を失った。
その直前に見たのは、塞がっていく傷、血色を取り戻し始めた皮膚。
そして、ぼんやりと開いたサリナの目だった・・・・。
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