あ〜、後始末面倒臭い
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・・・の責、は・・・・、無かった・・・・。」
死ぬ寸前まで俺の事を見透かしたウザいくらいに頭のまわるコイツは、話してる内に血の気が消えてきた。目の光も無くなってる、そろそろ死ぬな。
「いい・・・・・か? 『弓矢』・・・・・だ・・・・。依頼・・・・・主・・・・・は、それを使って・・・・・俺に・・・・力・・・・を・・・・・・・・・・・・」
そこまで言った時、カゲツグの目から完全に光が消え、全身から力が抜けた。
カゲツグは、死んだ。
俺は最後の力を振り絞り、カゲツグの開いてた目を閉じた。
死んだ奴に、罪はない。
死ぬ前に見せた、凄まじい覚悟への、俺なりの返事のつもりだ。
(まぁ、その実俺の行動へのただの言いわ・・・・・クッ!?)
マズイ、そろそろ限界のようだ。
体が倒れていくのを感じるが、それを止めようにも体が一切動かない。
地面とキスするのを覚悟したその時・・・・・。
「ヨシュアさん!!!」
そんな声と共に、柔らかい何かに抱き留められた。
「ヨシュアさん、しっかりしてください!」
どうやら、抱き留めたのはネーナさんのようだ。
気付いたらカゲツグとの戦闘で結構離れた所に来てたようだ、走ってきたネーナさんは息を荒くしていた。
そのお蔭でネーナさんの胸が震えて俺にあt・・・・いや、何でもない。
取りあえずラッキーだ。
「おいおいボロボロじゃねーか! ちょっと待ってろ!!」
続いて駆けつけてきたオッサンが『武器庫空間』の中を探り、瓶を取り出してその中身を俺にぶちまけてって臭っ!!!?
「ゲホッ、ゲホッ!! テメェ何しやがんだオッサンコrオウェェェェェェェェェ・・・・!!!」
口の中に入った!! クッソ不味い、ドブ以下の味がしやがる!!!
「ほら見ろ、叫ぶ元気やら吐く元気やらが出るくらいに回復したじゃねぇか。」
「ウエェェ・・・・・・・。ん? あ、マジだ。」
全快ではねぇけど、骨折とかは治ったし、血も抜けた分再生されたみてぇだ。
何だったんださっきのヘドロみたいなの?
「今のはな、冒険者用の治療薬の中でも1番よく効くヤツだ。1瓶で1万ペリもしやがるが、自動で重大な傷から選んで治癒してくれるのさ。難点は味と匂いだな。体にかけるか飲むかしねぇと効果は出んのにキツイ代物だ。」
「何を爽やかに解説してやがんだコラ・・・・!!」
そんなクソ不味い薬使うなら事前に一言言えよ、流石にアレはキツイわ。
「ヨシュアさん、体の方は大丈夫ですか・・・?」
心配そうに俺に問うてくるネーナさん。いや、それは嬉しいんだが・・・・・・。
カゲツグに破られた服のまま俺に抱き着いて体を押し付けるもんだから胸が俺の体にもろに当たって・・・・・・。
このままじゃ色々ヤバ・・・・・・・・ッ!!!
「こんなことしてる場合じゃねぇ!!
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