エピソード18 〜廃寮、闇のデュエル〜
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「じゃあ、帝 光の名前は?」
にっこりと笑って言う翠
ああー、正体明かしちゃうんだー…問題にならなきゃいいけど…
翠がプロとバレれば芋づる式に紫苑もプロであることがバレる恐れがあるのでそのことを懸念する。だが、タイタンの反応は予想と違うものだった。
「んんー?光プロといえば俺が尊敬するデュエリストだ。いや、待てよ…」
内ポケットから一枚のブロマイドを取り出すと翠と交互に見比べる。暗くてよくわからないがそこに写っている人物とそっくり…いや、同じである。
「なん………だと…!?おまえ、まさか…光プロだったのか!?」
どうだー!と胸を張る翠。まあ、胸はあるのでそれなりに様になっているが…
てか、この人、このなりで姉ちゃんのファンかよ!?あ、ありえねぇ!!
ギャップがあり過ぎて、現実とは思えない紫苑。そして、タイタンは紫苑の方を向くともう一枚ブロマイドを取り出し、見比べ、驚愕する。
「お、おまえはシオンプロだったのか!?」
バレた…これで平和な学園生活も終わったなと黄昏れているとタイタンがコートの内側からまた何かを取り出そうとする。出てきたのは真っ白な紙と黒のマジックインキだった。
異次元ポケットかよ!?とつっこんだ俺は悪くない
「実はファンなんです。サインください」
ずっこける二人。流石に大男が頭を下げてまでサインを求めてくるとは予想していなかった。
「い、いいけど…私たちのことは秘密ね?」
色紙を受け取りながら、翠が言うとタイタンは漢に誓ってと言い出す。
なんだこのギャップは…
「ところでさ、私たちのどんなところがいいの?」
んん!?それ、本人の前でいうことかよ!
「んんー?光プロは凛とした姿でデュエルするところだな。」
あんたも言うのかよ!?
「それでいて、天使族を大量展開して相手をフルボッコにするところがカッコイイ。」
あははと苦笑いする翠。そして、紫苑は?と尋ねる
「んん?そうだな、やっぱりビジュアルだな。ぜひ、恋人になってもらいたい」
紫苑を見つめながら、言うタイタン。何故だろう、恋する乙女みたいな目をしてる…気持ち悪いこと甚だしい
「ホモは帰れ」
紫苑に一蹴され、タイタンの恋路は一瞬で潰える。
◆
「話は逸れちゃったけど、あなたはどうしてここに?」
「ん?仕事だ。だが、これ以上は俺にもプライドというものがあるから言うわけにはいかない。」
頷きながら、カメラをちらつかせる。
「っく…脅迫のつもりか。だが、それがどうした」
「あっそう…じゃあ、さっきの会話を裏社会に流してみるか〜」
ボイスレコーダーを取り出し、タイタンを追い詰める。あんな会話流されたら、恥ず
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