YES!ウサギが呼びました!
第四話 「ジン・ラッセル」
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ギは随分速く飛べるのね」
「ウサギ達は箱庭の創始者の眷属ですから、力もありますし、様々なギフトに特殊な特権も持ち合わせた貴種です。彼女なら余程の幻獣に出くわさないかぎり大丈夫なはずです」
「へぇ〜、黒ウサギって意外と凄い奴なんだな」
「なるほど・・・・・、かなり高位の獣人といことですね」
「おぉ〜速いね〜」
そんな姿に、関心する古城達を見ながら、飛鳥はジンに話し始める。
「取りあえず、十六夜君のことは彼女に任せて、箱庭に入りましょう。貴方がエスコートしてくださるの?」
「は、はい。コミュニティのリーダーをしているジン=ラッセルです。齢十一になったばかりの若輩ものですがよろしくお願いします。皆さんのお名前は?」
「久遠飛鳥よ」
「・・・春日部耀」
「暁古城だ」
「暁雪菜です」
「暁零菜だよ!」
一同はジンに一礼し、ジンに一人、一人に握手を求めた。
「それじゃあ、箱庭に入りましょう。まずは、軽い食事でもしながら話聞かせくれると嬉しいわ」
飛鳥はジンの手を取り笑顔で箱庭の外門をくくった。
「へぇ〜、これが箱庭か」
箱庭の中に入りまず驚いたのは。天幕で覆われていたのに中は太陽の光が指している。
『ニャ、ニャー!ニャーニャニャニャーニニャー!(お、お嬢!外から天幕の中に入ったはずなのに、お天道様が見えとるで!)』
「・・・本当だ。外から見たときは箱庭の内側は見えなかったのに」
確かに、外からは天幕で中は見えなかったのに箱庭からは天幕が見えなく代わりに太陽は見えてる。
「箱庭を覆う天幕は内側に入ると不可視になるんです。この箱庭には太陽の光が受けられない種族もいますし」
「あら、それは気になる話ね。この都市には吸血鬼でもいるのかしら?」
「はい、いますよ」
「・・・・・・そう」
「(すぐ隣にも、三人居るんだけどな)」
苦笑しながら飛鳥を見る古城達だが、飛鳥自身は本当に吸血鬼がいて驚いてる様だ。
「(しっかし、ここにも吸血鬼はいるのか・・・・でも何で太陽の光が受けられないんだ?太陽光に当たれば体が怠くなったりするが『受けられない』って程じゃないはずなんだが??)」
雪菜と零菜も同じ事を考えたのか、首を傾げている。
余談であるが、古城達の世界での吸血鬼は、日差しに弱いという点は昔話に出てくる吸血鬼と同様であるのだが、不老不死や再生能力に特化しており、日差しを浴びた程度では死亡するわけではなかったのである。
それを知らない古城達は、色々な疑問懐きながら一行“六本傷”の旗を掲げるカフェテラスに入り、そこで軽食を取ることになった。
「いらっしゃいませー。ご注文はお決まりでしょうか?」
店の奥か
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