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高嶺の花園
謝りと誤り
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を起こしてしまったんです。

我慢のせいで進行が早く、足の指切断か否か迷った末、何度かの手術で切断を逃れました。

そして病気自体は完治したものの、骨がほぼ指一本分移植で入れ替わったので、運動はもうしてはいけない…と医師宣告を受けてしまったというわけです。」


「「「「「「「………………」」」」」」」


「あ、あの…す、すみませんっ!

初対面の私が急にと物語ってしまって…」


「いやそれは別にいーけど…まぁ病気とやらの話はよくわからんけどよ…なんか俺も悪かったな…すまん」


さすがに状況を把握した、いや、嫌でも把握した火神は、珍しく謝罪の言葉を述べた。



「そういうわけだったの…ごめんなさいね、うちの部員が」


いつにもなく優しげな、そして悲しげな表情の監督が彼女にそう告げる。

そんな監督を見て、いつもなら驚くはずの部員も

今回ばかりは共感の意しかなかった。


「んと、あーそれで、黒子とは知り合いってわけか?」


「それは違います。キャプテン」


今この場にいたかも忘れるような彼が、その存在をはっきりと示す。

淡々とした声を発して。





「僕と杏莉沙さんは、幼馴染なんです」





「「「「「「「お、おさななじみぃ〜〜?!?!」」」」」」」



「おまっ、桃井ちゃんというものがありながら…」


「こんな美少女とまで幼馴染だと?!」


「黒子…うらやましすぎる…」


そんな興奮状態の男子部員に、すかさず監督が渇を入れる。

どこからもってきたであろうかそれを、小金井特製のハリセンを、豪快にお見舞いする。


「ったくあんたらは…って水無瀬さん、ごめんね」


「あ、いえその…私のことはお気にせず…。それと、杏莉沙で結構ですよ?」


監督のハリセンを受けた部員たちも、その儚げな少女の無垢な微笑みを見て痛みを忘れた。

まさに、むさくるしいこの部に、一瞬でも天使が舞い降りたとも思えた。


「それで、どうして杏莉沙はここに…?」


「あ、えっとその…転校したら、ここの男子バスケ部のマネージャーをやろうかなと思って…。

テツヤくんもいますし…」


その瞬間、部員全員が察した。







この部は永遠に、負けることはないと。











             *









過酷なインターハイに向けての練習も終わり、バスケ部は監督の話を聞いてから解散した。



「すみません、それでは僕は杏莉沙さんを送ってきます」


「あ、うん。それじゃあ黒子
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