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FAIRY TAIL ―Memory Jewel―
序章 出会い
Story5 鼠人間
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。
「このニオイ・・・誰かと似てるぞ。」
「誰かって誰だ?」
「うーん・・・よく、思い出せねェや。」
「肝心なところで諦めないでよ。」
アオイが問い掛け、ナツは頭を捻って思い出そうとするがあっさり諦めた。あまりの呆気なさにコテツがツッコミを入れた。
「とにかく、あそこに“記憶の宝石”がある事には変わりない。乗り込むぞっ!」
「そんな一方的にィ!?」
エルザの言葉にルーシィはツッコミを入れるが、反対する者は誰一人としていない。“反対してエルザに怒られたくないから”という理由が大半を占めているのは余談だ。
ガシャ、ガシャッと鎧を軋ませながらエルザは空き家に近づき、ドアを思いっきり蹴り飛ばした。
「たのもーっ!」
「どこの時代の人間だよっ!?」
古風すぎる言葉を言うエルザに今度はイブキがツッコミを入れた。
中に入った瞬間、ナツは拳に炎を纏い、グレイは両手に冷気を溜め、エルザは別空間から剣を取り出し、アオイは
青竜刀
(
セイリュウトウ
)
を構え、バンリは腰に差している小刀を取り出した。ルーシィ、ハッピー、ウェンディ、シャルル、エメラ、コテツ、ドアから顔を覗かせたままその場で硬直し、イブキはドアから顔を覗かせようともしない。
最初にナツ達の視界に飛び込んできたのは灰色の毛に黒い目、小さな手足に長い尻尾を持った大量の鼠達。次に鼠達が運んでいた木の実や鳥の羽、綺麗な小石やアンゼンピン。そして最後に、木製の椅子に腰掛け、緑と赤茶色の石のブレスレットを左手首に着けた、灰色の髪の毛に赤い瞳の少年の姿―――――。
「え?」
エメラを除いた一同が、揃いも揃ってマヌケの声を出した。
「ナツ達じゃねーか!久しぶりだなっ!」
そこにいたのは、
妖精の尻尾
(
フェアリーテイル
)
の魔道士の1人、シン・バンギだった。
「シン!?」
「何でお前がここに・・・?」
「ていうか、旅はどうした、旅は?」
「なんだシンか・・・脅かすなよな。」
グレイ、バンリ、アオイの順に言う。シンの声を聞いたイブキが安堵をしながら中に入って来た。
「ちょっとこの空き家に一晩だけ隠れ住んでたんだ。旅はもちろん続けてるぜ。お前等こそ、何でここにいるんだ?」
ナツ達はここまでの道筋を細かくシンに説明した。
鼠達を追ってここまで来た事も、その鼠達が“記憶の宝石”を持っていた事も―――――。
「なるほどな。つまりお前等は・・・“記憶の宝石”だっけ?それを奪う為に俺の
友
(
・
)
達
(
・
)
鼠
(
・
)
を追いかけていたって事か。」
「と・・
友
(
・
)
達
(
・
)
鼠
(
・
)
・・・?」
「ここにいる鼠全員、俺の友達なんだ。皆、挨拶しろ。」
ウェンディが不思議そうに首を傾げ、シンの言葉に続くように300匹以上いる鼠達が一斉にナツ
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