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FAIRY TAIL ―Memory Jewel―
序章 出会い
Story5 鼠人間
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かった。

「まだまだ大きくなるぜ、俺達は。」
「ビックスローの事も、あっという間に抜かしちゃうからね!」
「おぉ!それは楽しみだなぁ。」
「楽しみだー、楽しみだー。」

ビックスローの横に並んだジーハスとサーニャが言い、黒い妖精の尻尾(フェアリーテイル)の紋章が刻まれた下を出しながらビックスローが豪快に笑いながら言い、鸚鵡返しのように5体のトームマンが棒読みでビックスローの言葉を繰り返した。

「エメラ、“記憶の宝石”何個集まったんだ?」
「16個だよ。この調子なら、残りの84個の“記憶の宝石”も、あっという間に見つかっちゃうと思うんだ。」
「“思うんだ”じゃなくて、“必ず”だ。」
「そうだね。」

テーブルの上に16個の“記憶の宝石”を並べながら、エメラとアオイが楽しそうに会話を弾ませていた。

食べて、飲んで、騒いで、笑って―――――。
いつもと全く変わらない日常を繰り広げている妖精の尻尾(フェアリーテイル)の魔道士達。

「!」

エルザに殴り飛ばされ、頭にデカいたんこぶをつくったナツがギルド内を見回した。

「どうしたナツ?」

同じくエルザに殴り飛ばされ、頭にデカいたんこぶをつくったグレイがきょろきょろとギルド内を見回しているナツに気づき声を掛ける。

「何か聞こえねェか?」

ナツはギルドを見回しているだけでなく、耳を澄ましている。
ナツに言われてグレイも同じようにギルドを見回しながら耳を澄ます―――が、

「いや・・何も聞こえねェぞ。お前耳いいからな。」

滅竜魔道士(ドラゴンスレイヤー)は通常の人間と比べて視覚、聴覚、嗅覚が優れている。(ドラゴン)と同じくらい―――――。
そしてナツと同じ、滅竜魔道士(ドラゴンスレイヤー)であるウェンディとガジルも、

「・・ねぇシャルル、何か聞こえない?」
「え?何も聞こえないけど・・・?」
「オイラも聞こえないよ。」
「何だ、この音・・・?」
「どうした、ガジル?」

聞こえていた。だが、ウェンディとガジルの近くにいるシャルル、ハッピー、パンサーリリー(通称リリー)には何も聞こえていない。もちろん、他のメンバーにも―――――。

「こっちの方から聞こえんぞ。」
「ナツ?何やってるの?」

四つん這いになって床を這いながら音のする方へ近づいていくナツ。
それを見たルーシィが首をかしげながらも後に続く。

「あっちの方から聞こえる・・・」
「ちょっとウェンディ!」
「待ってよ〜、シャルル〜!」

音のする方へ駆けて行くウェンディをシャルルが追いかけ、シャルルの後をハッピーが追いかける。

「そっちからか?」
「おいガジル、どこに行くんだ?」

頭を掻きながら音のする方へ歩いてい
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