暁 〜小説投稿サイト〜
第四真祖一家が異世界から来るそうですよ?
YES!ウサギが呼びました!
第二話 「箱庭」
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
 暁古城だ」

「暁 雪菜です」

「わたしは、暁 零菜」

黒髪ロングの娘、ショートカットの娘、古城達と自己紹介が続く。

「そう。よろしく春日部さん、暁さんは・・・・・・三人いるから古城さん、雪菜さん、零菜さんでいいかしら? それで、最後に野蛮で凶悪そうなそこの貴方は?」

「高圧的な自己紹介をありがとよ。見たまんま野蛮で凶悪な逆廻十六夜です。粗野で凶悪で快楽主義と三拍子そろった駄目人間なので、用法と用量を守った上で適切な態度で接してくれよお嬢様」

「そう。取扱説明書をくれたら考えてあげるわ、十六夜君」

「ハハ、マジかよ。今度作っとくから覚悟しとけ、お嬢様」

心からケラケラと笑う逆廻十六夜。

傲慢そうに顔を背ける久遠飛鳥。

我関せず無関心を装う春日部耀。

雪霞狼を携え周囲を警戒する雪菜。

どうしたものかと溜息を付く古城。

見慣れない森を嬉々と見渡す零菜。



そんな彼らを物陰から見ていた影があった。

名を黒ウサギという彼女は、とある事情で彼らを召還した張本人なのだが、

(うわぁ・・・・・・なんか問題児ばっかりみたいですねえ・・・・・・というかですね人数が多くありませんか??御呼びしたのはたしか四人だったはずですが・・・・・・?う〜〜〜〜〜ん???)

召還したはずの当初の人数より人が多い事に戸惑うが・・・・・・会話を聞いている限り、彼ら全員が協力する姿は、客観的にあまり想像できそうにない。

黒ウサギは陰鬱そうにため息をついた。


「それで?、呼び出されたはいいけどなんで誰もいねえんだよ。この状況だと、招待状に書かれていた箱庭とかいうものの説明をする人間が現れるもんじゃねえのか?」

「そうね。なんの説明もないままでは動きようがないもの」

「・・・・・・。この状況に対して落ち着きすぎているのもどうかと思うけど」

「そういう春日部もな」

(全くです)

黒ウサギはこっそりツッコミを入れた。

もっとパニックになってくれれば飛び出しやすいのだが、場が落ち着きすぎているので出るタイミン
グを計れないでいた。

そのとき、ふと十六夜がため息交じりに呟いた。

「仕方がねえな。こうなったら、そこに隠れている奴にでも話を聞くか?」

隠れていた黒ウサギは気ずかれたに驚いた。

「なんだ、あなたも気づいていたの?」

「当然。かくれんぼじゃ負けなしだぜ?そっちの四人も気づいてたんだろ?」

「風上に立たれたら嫌でもわかる」

「そうですね、気配を消せていませんから見つけるのは割と簡単でした」

「まぁ、なんとなくな」

「あれで隠れてるつもりだったんだ」

「・・・・・・へぇ? 面白いなお前ら
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ