暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 『存在の消失〜 Memory life 〜』
二話『山修行と小さな夢』
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それと、おかわりください」

上からイッセー、リアスさん、朱乃さん、アーシアさん、木場、小猫ちゃんがそう言って、俺はそれを小猫ちゃんから渡された食器にご飯をよそいながら、聞いていた。

夕食での会話は各自の修行の状況を報告とのことだったが、メインはイッセーの強化ということがわかった。

「さて、修行の話はここまでにして、お風呂に入りましょうか」

「お、お風呂!?」

リアスさんの言葉に一番早く反応したのは、イッセーだった。

「あら?イッセーは私達と一緒に入りたいの?」

「い、いいんですか!?」

興奮ぎみに問いかけるイッセー。

「私はどちらでもいいわ」

「私は刀矢君が入るのならかまいませんわ」

「わ、私は……イッセーさんとなら…………」

あとは小猫ちゃんが許可してくれれば、一緒に入ることのできるイッセー。

「小猫はどう?」

「イッセー先輩は嫌です。…………刀矢先輩なら別にいいですけど」

小猫ちゃんの言葉を聞いた瞬間に、崩れ落ちたイッセー。

「そういうわけだけど、刀矢はどう?」

「俺はやることがあるので、それが終わってから入らせてもらいます」

「そう。じゃあ、女子組はもういきましょう」

その話を聞き、イッセーはグフフッとなぜか笑っていたが、俺は木場と苦笑いになっていた。

「僕達はのぞかないよ?」

「それと、覗こうとすれば後で小猫ちゃんに半殺しにされるんじゃねぇのか?」

「なっ!?」

俺と木場の言葉を聞き、再びその場に崩れ落ちたイッセーだった。

俺は木場、イッセーと別れて、別荘から少し離れた森に来ていた。

(朱乃さんの話ではできるけど、難しいって言ってたな。でも、俺にできることはこれぐらいだからな)

俺はそう考えて昼間のイメージで、右手に炎の塊を出してみる。

そして左手に朱乃さんが見せてくれた、雷の魔力の塊を出す。

「あとは、これを同じ質量で融合させていけば…………」

俺は両手の魔力を少しずつ近づけていく。

バチバチッ!

途中まで安定していた魔力が急に乱れて、その場で小さな爆発を起こした。

「さすがに、そんな早くにはできないか」

俺はそんなことを言いながら体力の続く限り、魔力同士を融合させ続けた。

「はぁ……はぁ……。今日はこれで最後にするか」

俺はそう言って、魔力のコピーを止めて別荘の方へと戻っていった。

「刀矢!?こんなに遅くまで、何をしていたの?」

別荘の前に到着すると、リアスさんが分厚い本を持って俺にそう言ってきた。

「俺はちょっと風に当たっていただけですよ」

俺は咄嗟にそんなことを言ってしまったが、今のボロボロな姿を見ればすぐに嘘だ
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