暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王GX 〜プロデュエリストの歩き方〜
エピソード17 〜潜入!廃校舎〜
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「ある中学生くらいの男の子が夜の道を歩いてたんだ」

真っ暗な部屋の中、一本のロウソクを囲むように6人の人間が座っている。そして、そのうちの一人、翠が重々しい雰囲気を醸し出しながら、口を開く。













夜の道に聴こえるのは少年が走る音。周りは塀に囲まれ、どこにも隠れるような場所はない。

はぁはぁと息を切らしながらも走る少年。

そして、彼の後を追うように響くハイヒールのカツンカツンという音が少年の心をさらに焦らす。

「はぁ…はぁ…すぅ〜、はぁ。ここまで、これば…」

どれだけ走ったのだろうか既に少年の体力は限界をむかえており、ポツンと立っている電灯の下で膝に手をつき、どうにか体力を戻そうとする。

が……







ニタァ♪








ゾクリと背中に悪寒が走り、ギギギと錆びた機械のようにゆっくりと後ろを振り向くと……








つぅかぁまぇたぁ?アハ♪






すぐ後ろには紅いルージュが塗られた唇を三日月のように歪め、笑った女が立っていた。






「ヒィィィィィ!!フゲェ!?うぐっ、く、苦しいっす」
「キャァァァァァァァァァァァァァァァァァア!!!!」

悲鳴をあげる翔と雪乃。ただ翔は発狂したあまり首を締められて苦しそうにしているが。

「ま、こんなものかね〜。まさかこんなに怖がってくれるとは思わなかったけどね」

部屋の明かりをつけ、涙目になって怖がっている雪乃をなだめながらいう話し手、翠

「な、なんか妙にリアル感があってこぇな…」

「怖いっていうか恐ろしいんだな」

と十代と隼人(おめでと!初登場だよ!あんま出番ないけどw)は冷や汗を額に玉のようや浮かべている。

「まぁ、事実だし。その被害者、ここにいるし」

むすっとしている紫苑を指差す

「「「「え!?マジで!!」」」」

まさかのカミングアウトに驚く一同。

「姉ちゃん!人の事をペラペラ喋るな!!」

自分の数多ある黒歴史の一つをあっさり暴露された紫苑は姉を一喝する


現在、午後9時。十代の提案で怪談をやろうということでレッド寮へと来た紫苑。
怪談の内容はデッキからカード一枚を引いてモンスターカードが出たらそのレベルに応じた内容の話をするという企画。
途中で翠と最近よく関わってくる雪乃も急遽参加することになった。
ちなみに翠が引いたカードは【サイバー・エルタニン】。レベル10である。



「みんな、何やってるのかにゃー?」

どこからともなくでっぷりとした三毛猫ーーファラオを抱きかかえたひょろりとしたメガネをかけた男性ーー大徳寺先生が現
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