第七章
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お互いに酒を取り替えてだ。そうしてだというのだ。
「そうしな」
「パートナーのカクテルから」
「そういうことか」
「おめでとう」
マスターは二人に笑顔で話した。
「二人の幸せのはじまりに乾杯だよ」
「有り難う。それじゃあ」
「これからもこの店に来るからな」
「待ってるぜ。ただしな」
マスターは笑顔でだ。二人にこんなことも言った。
「奢るのは今日だけだぜ」
「わかってるわ。それは」
「ちゃんと支払うさ」
最後は笑顔で返す二人だった。その二人の耳にだ。
次のジャズの曲が聴こえてきた。その曲は二人共よく知っている曲だ。恋愛のはじまりを歌った。そんな洒落た明るい曲だった。
ジャズクラブ 完
2011・6・28
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