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ロックマンX〜朱の戦士〜
第八十八話 Awakening
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んだろう?相当レベルが高かったのに』

エイリア『ゲイトはとっくにクリアしていたじゃない。…ふふっ、いいなあ、ゲイトは』

ゲイト『そうかい?』

明るい笑みを浮かべる彼女にゲイトも釣られて笑顔になる。
知的な彼がほんの一時見せた心からの笑顔であった。
穏やかな顔は彼女から離れると空を見上げた。

ゲイト『…僕には叶えたい夢があるから』

遠く、美しい空にゲイトは瞳を希望で輝かせた。

エイリア『夢?』

ゲイト『ああ、エックスやゼロの名前は知っているだろう?彼らのような優秀なレプリロイドを造りたいんだ。僕が造ったレプリロイドが彼らと一緒にイレギュラーと戦い、人々を守る。平和に貢献出来ると思うんだ。』

エイリア『そう…ゲイトならきっと叶えられるわ……あの子にも聞かせてあげたいくらいだわ……』

ゲイト『え?』

エイリア『あ、ううん、何でもないわ』



































ゲイト「(夢…結局、叶えられなかったな…挙げ句の果てに僕は平和なんて程遠いことを……誰からも理解されなかった復讐のために…)」

神の導きは悪魔が差し延べた手だった。
そのことにゲイトはようやく気づけたのだった。

ゲイト「エイリア…」

記憶メモリーが暴走しているのか…幻が見えた。
研究所で一緒に働いていた頃の彼女。
彼女は笑っていた。

エイリア「ゲイト、あなたは一人じゃない。私やルイン…そして彼らだっている。私とルインはあなたの夢を信じているから…どうか、生きて……」

ゲイト「……ああ、そう…だな…生きなくては…今度こそ正しい方法で僕の実力を…」



































ゲイトが倒れている場所から隠れるように佇んでいるのはルナであった。
彼女が手にしているのはハイマックスのDNAデータと改造を加えたことで再起動したナイトメアソウル。

ルナ「やれやれ…手のかかるお客様だぜ……」

言葉とは裏腹に彼女の表情は優しさに満ちていた。

ルナ「ゲイト、お前は1人なんかじゃねえ。エイリアやルイン。そしてヤンマーク達…そして俺はお前を受け入れる…エックス達だってお前を受け入れてくれるはずだ。あいつらは底抜けのお人よしだからな」

ゲイトが見ている幻は、本来ナイトメアウィルスが0.02%の確率で現れる解明不可能な現象…。
一か八かの賭けだったが、不可解な幻が奇跡を起こしたのだ。
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